【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】渋野日向子選手会見で見たマスコミの“うんざりマナー” 質問ですらない出演交渉なんて論外だ

【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】渋野日向子選手会見で見たマスコミの“うんざりマナー” 質問ですらない出演交渉なんて論外だ

渋野選手(左)は笑顔で記者会見に応じた=6日、羽田空港

 いやぁ、まさに「笑う門には福来る」ですよね。先日、女子ゴルフのメジャー最終戦、AIG全英女子オープンを制した渋野日向子選手のあの笑顔。どんな時でも、逆境でも笑顔って、できるようで、できません。海外メディアが「スマイル・シンデレラ」と呼んだのも、うなずけます。

 帰国後に開かれた記者会見でも疲れも見せず、その笑顔のままで受け答えをしていて、これもまた好感度が高まりました。

 ただ、この会見では渋野選手とまったく関係のないところで、ウンザリするようなことがありました。

 いつからなんでしょうか? 質問する記者が社名と氏名だけでなく番組名まで名乗るようになったのは。スポーツ選手の凱旋(がいせん)会見や芸能人の会見だけでなく、最近は社会的な事件の当事者会見であっても、こうした番組のリポーターが質問するスタイルが定着しています。

 この手のリポーターの方々は重複するような質問を延々とします。なぜなら、自分が質問している映像までもワイドショーで使うからです。その構成を事前に決めているので、前に同じような質問が出ていても構わず質問をして、「画」を押さえないことには帰れないわけですね。

 リポーターの方々に悪気がないのは重々承知しています。でも、結果として、同じ質問に同じように答える登壇者がウンザリしてきて、冗長な会見に堕してしまうのです。

 と、ここまでは想定内だったのですが、今回はその斜め上を行く質問が飛び出しました。というか、質問ですらなかったのです。

 某局の某ワイドショーのリポーターさんが繰り出したのは「差し入れの可否」と「出演交渉」でした。

 渋野選手が好きなアーティストからのメッセージを読み上げて、そのアーティストのサイン入りグッズなどを手渡ししたいので番組の仲介という形でできないものか? その模様を放送してもいいのか? と聞き始めたんですね。

 これ、会見で聞くことでしょうか? 裏でマネジャーさんとやればいい話ではないでしょうか?

 口幅ったい言い方をすれば、記者会見とは大勢が取材対象に殺到すると混乱を招いたり、取材対象が対応に苦慮してしまうので、記者が一堂に会して知りたいことを聞くものではないでしょうか。重複する質問を避けるのもマナーであり、ましてや質問ですらない出演交渉なんて、論外と言わざるを得ません。それとも、私が杓子(しゃくし)定規すぎる古い人間なんでしょうか?

 渋野選手はそんな質問に対しても“シブコスマイル”で応じていました。むしろ、めっちゃ嬉しいって。ん〜、本人がそれでいいんならいいんでしょうけど、オジサンとしては何だかなぁー!

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月〜金曜朝6−8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

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