入札妨害容疑の会社が昨年に2件落札 滋賀・湖南市官製談合

入札妨害容疑の会社が昨年に2件落札 滋賀・湖南市官製談合

官製談合事件で湖南市役所を家宅捜索する滋賀県警の捜査員ら=14日

 滋賀県湖南市発注の市立小学校の空調設備整備工事をめぐる官製談合事件で、公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕された奥村増一容疑者(72)=同市針=が経営する配管工事会社「奥村設備」が、平成30年5月に入札が行われた同様の工事2件を落札していたことが14日、市への取材でわかった。滋賀県警は同日、湖南市役所を家宅捜索して関係資料などを押収。他の入札への関与などについても調べを進める。

 市によると、奥村設備は30年5月、市立菩提寺小と三雲小の空調設備整備工事をそれぞれ8914万円と8382万円で落札。今年4月に逮捕容疑となった菩提寺北小の工事を7550万円で落札した。落札率は88・90〜89・03%だった。

 菩提寺北小の工事のおおまかな設計金額を漏らしたとして、官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された同市の元建設経済部長、望月敬吾容疑者(61)=同市正福寺=は入札などを審査する市建設工事等契約審査会の委員も兼務。菩提寺小と三雲小の工事の入札は望月容疑者の在職中に行われていた。菩提寺北小の工事をめぐっては、今年1月21日の契約審査会で、望月容疑者が設計金額が記載された資料を閲覧し、設計金額を知ったとみられる。

 県警は公契約関係競売入札妨害容疑で、奥村容疑者のほか、奥村設備の営業担当、坂本浩治容疑者(49)=同市正福寺=を逮捕。3人の関係や金銭の授受があったかについても調べている。

 県警は14日、市役所など関連施設4カ所を家宅捜索し、工事関係資料や予算書など388点を押収するとともに、3人を送検した。

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