「児童虐待」と是正勧告 東京弁護士会、施設は反論

 家庭環境に恵まれない子供が生活する東京都中野区の児童養護施設「愛児(あいじ)の家」で、職員による虐待があったとして、東京弁護士会は23日、今年2月に是正を勧告したと公表した。東京都も過去に施設を調査したが、虐待には当たらないと判断。弁護士会は調査が不適切だったとして、都にも改善を勧告した。

 愛児の家の石綿徳太郎施設長は23日、施設で記者会見し「虐待の事実はなく、職員の弁明も聞かずに出された勧告には納得いかない」と反論。勧告の撤回を求めて弁護士会に異議を申し立てたと明らかにした。小池百合子知事は、報道陣の取材に「改めて調査する」と述べた。

 勧告書では、高校進学などの際に施設のルールを示し「守らないと施設にいられなくなる」との誓約書に署名するよう強要する心理的虐待があったと指摘。児童の首を腕で絞め、体を蹴るなどの虐待もあったとした。弁護士会は虐待の時期を明らかにしていない。

 弁護士会は人権救済申し立てを受け平成27年から調査を実施。都も25年に、虐待があるとの通告を受け一部児童と職員への聞き取りを施設内で実施したが誓約書の存在は確認できなかった。勧告書では「職員に知られないよう調査すべきだった」と都を批判した。

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