死亡事故相次ぐ滋賀 「交通死亡多発警報」発令 死者は5、6月で計14人 増加数全国ワースト1

死亡事故相次ぐ滋賀 「交通死亡多発警報」発令 死者は5、6月で計14人 増加数全国ワースト1

交通死亡事故多発警報の発令を受けて行われた緊急啓発活動=14日、大津市

 滋賀県内で交通死亡事故が相次ぎ、5、6月の2カ月間の事故による死者数が計14人(13日現在)に達したことから、滋賀県交通対策協議会(会長・三日月大造事)は14日、2月に続く今年2度目の「交通死亡事故多発警報」を発令した。交通事故での死者の増加数が今年に入って全国ワースト1という深刻な状況が続いており、滋賀県警は「極めて危機的な事態で、これ以上犠牲者を出さないようにしなければならない」と、啓発活動などに力を入れている。

 県警によると、今年に入ってからの交通事故による死者数は警報発令直前の13日時点で前年同期比18人増の34人と、全国ワースト2の徳島県(12人増)、ワースト3の京都府(9人増)を大きく上回っている。

 県内では5月8日に、大津市の交差点で車2台が衝突し、その弾みで軽乗用車が保育園児らの列に突っ込み、園児2人が死亡する事故が発生。県警は事故を受けて啓発活動を実施し、ドライバーに安全運転の徹底などを呼びかけてきたが、その後も死亡事故発生に歯止めがかからず、名神高速道路で5月24日に渋滞中の車列に大型観光バスが突っ込み、計17人が死傷。今月13日には大型トラックが乗用車に追突し、3人が死亡する事故が起きている。

 顕著なのは、15歳以下の子供が犠牲になるケース。死者数は1〜5月末時点で前年同期比4人増、負傷者数は31人も増え、例年より高い水準で推移している。

 県警交通企画課の日高清美総括管理官は「事故件数は減少傾向にあったが、今年は子供が巻き込まれる事故が目立つ。交通弱者の子供が巻き込まれないよう、県民ひとりひとりが意識を高く持たなければ事故は途絶えない」と警笛を鳴らす。

 県警は今月20日までの警報発令期間中、飲酒運転や速度超過、横断歩行者妨害など重大事故につながる危険性の高い違反の取り締まりを強化する。14日には県警や県、大津市がJR石山駅前の広場で警報発令を知らせるチラシと啓発品の反射材を配布。市民らに安全運転の徹底を呼びかけた。

 チラシを受け取った大津市中庄のパート、今西宣子さん(60)は「いつ事故に巻き込まれるか分からないので怖い。自分ではハンドルは握らないが、夫や息子にも注意を呼びかけようと思う」と話していた。

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