男児衝突死で警官書類送検 パトカーで緊急走行中、徐行せず

 東京都千代田区麹町の国道交差点で8月、青信号で横断歩道を渡っていた男児(5)が緊急走行中のパトカーにはねられ死亡した事故で、警視庁麹町署は26日、自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で、パトカーを運転していた新宿署地域課の男性巡査部長(51)=東京都八王子市=を書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

 交通捜査課によると、パトカーは交差点の直前で時速10キロ前後まで減速したが、十分な確認をしないままに加速し、反対車線側から横断歩道を歩いてきた男児をはねた。衝突時の時速は同40〜50キロ程度で、交差点内での徐行を義務付けた道路交通法や警視庁の内規に違反していた。

 巡査部長は容疑を認め、「横断歩道上にいた通行人が止まってくれたので加速を始めた。男児に気付いてブレーキを踏んだが間に合わなかった」と供述。「命を奪ってしまい、ご家族をはじめ、多くの方に迷惑をかけ本当に申し訳ない気持ちだ。今回の事故は私に責任がある」と話しているという。

 書類送検容疑は8月18日午前10時半ごろ、薬物事件の証拠品鑑定のため千代田区の警視庁本部に向かってパトカーで緊急走行中、同区麹町の新宿通りの交差点で、男児をはねて死亡させたとしている。男児は頭を打って重体となり、約1カ月後に死亡した。

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