部下からパワハラ 静岡市職員自殺で遺族が提訴

 部下からの強い罵倒などを苦に自殺したして、公務災害に認定された静岡市の男性職員=当時50代=の遺族4人は10日、市を相手取り約6200万円の損害賠償を求め、静岡地裁に提訴した。

 訴状によると、男性は平成26年4月に異動。異動直後から部下によるパワーハラスメントが始まり、同年9月ごろから、激しい罵倒が行われるようになったという。

 男性職員は10月上旬〜下旬にうつ病を発症し、同年12月に自殺。「過労死ライン」とされる月80時間を超える時間外勤務が半年にわたり続いていたことも含め、昨年6月に地方公務員災害補償基金市支部が公務災害と認定した。

 遺族は認定を受け、市に対して損害賠償やパワハラ行為を行った職員に対する懲戒処分などを申し入れたが、市は12月、組織改編を理由に損害賠償に「応じる考えはない」と通達。代理人によると、懲戒処分もしていないという。

 遺族はこの対応を不服として提訴に踏み切った。男性職員の妻は「市がもっと真摯(しんし)な気持ちで対応してくだされば家族の気持ちもいくらか晴れたが、辛い気持ちが募るばかりです」とのコメントを出した。

 提訴を受け、静岡市の田辺信宏市長は「訴状が届いていないので詳細は分かりかねるが、改めて亡くなられた職員のご冥福をお祈りする」とした。

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