聖火を運んだ「五輪組織委」女性幹部の不倫 夫は河村建夫・元官房長官の息子

聖火を運んだ「五輪組織委」女性幹部の不倫 夫は河村建夫・元官房長官の息子

ギリシャから聖火を持ち帰った組織委の河村裕美氏

 五輪歓迎ムードが広がっているとは言い難い状況の中、スタートした聖火リレー。昨年、ギリシャから聖火を運ぶ大役を担った五輪組織委の女性幹部には、隠しておきたい事情があった。彼女の義父、河村建夫元官房長官は長男夫婦の関係が破綻していることを認め……。

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 東京五輪の開会式まであと3カ月余り。いよいよ盛り上がってきたな――そう感じている人は、おそらくほとんどいまい。何しろ、産経新聞とFNNが3月半ばに行った世論調査では、東京五輪・パラリンピックについて、「中止もやむを得ない」と「再延期せざるを得ない」が合わせて71・7%。「開催できない」と考えている人が圧倒的に多いのだから盛り上がるはずがないのだ。

 そんな中、3月25日についに始まった聖火リレー。著名人走者の辞退が相次ぐなど、逆風下でのスタートとなったが、まさにその日、強烈な批判の寄稿を掲載したのは、アメリカで五輪の放映権を持つNBCのニュースサイトだ。タイトルは〈リレーの聖火を消すべきだ〉。執筆者は元プロサッカー選手でもある米パシフィック大政治学教授のジュールズ・ボイコフ氏で、〈コロナのパンデミックの中、聖火リレーは公衆衛生を犠牲にする危険を冒している〉などと訴えたのだった。

 東京五輪の聖火はこれまで散々コロナに翻弄されてきた。ギリシャで採火式が行われたのは昨年3月12日。世界保健機関(WHO)が「パンデミック」と発表した翌日のことだった。当初の予定では、柔道男子で五輪3連覇を果たした野村忠宏やレスリング女子でやはり五輪3連覇の偉業を成し遂げた吉田沙保里がギリシャから聖火を運ぶ予定だったが、コロナ感染拡大の影響で渡航が取りやめに。代わりにその大役を果たすことになったのが、大会組織委員会幹部の河村裕美(ひろみ)氏(46)である。聖火の灯るランタンと彼女らを乗せた特別輸送機が宮城県の航空自衛隊松島基地に到着したのは昨年3月20日。その4日後に東京五輪の延期が決まり、以降、聖火は都内のある場所で秘密裏に保管されてきたのである。

 裕美氏は組織委の聖火リレー室国際調整企画担当部長などの肩書きで複数のメディアのインタビューを受けている、いわば「聖火リレーの顔」。聖火リレーがスタートする前日に毎日新聞に掲載された記事では、聖火を運ぶという重大な任務を果たしたことについて、

「そんな大役を任されるとは思ってもいなくて、私でよかったのだろうか。今でも思います」

 そう語っていたが、事情を知る関係者によると、

「実は、彼女が“聖火リレーの顔”で大丈夫かと心配する声がその周囲で上がっています。現在、彼女は夫と別居しており、離婚協議中。そうなる原因の一つとなったのは、彼女の不倫なのです」

 裕美氏は大阪大を卒業後、1998年に文部科学省(旧文部省)に入省。2004年に結婚し、翌年に長男、翌々年に次男が生まれている。夫は、自民党の河村建夫元官房長官の長男で政策秘書を務めていた河村建一氏。ゆくゆくは河村元官房長官の後継者として地盤を受け継ぐと見られる人物だ。裕美氏は15年春から2年間、スイスにある国際オリンピック委員会(IOC)に日本人で初めて職員として派遣されているが、不倫が夫に発覚したのはその直前だった。

 お相手は、

「現在40代後半のNPO法人代表です。日本に寄付文化を根付かせる活動もしており、NPO業界ではそれなりに知られた人物です」(先の関係者)

 ここでは仮に山本氏としておこう。彼と裕美氏の不倫が夫の知るところとなったのは14年。その後、紆余曲折を経て、夫の建一氏が妻の裕美氏と不倫相手の山本氏を相手取って民事訴訟を起こした。妻に対する訴訟はすぐに取り下げたものの、山本氏とは訴訟を続け、16年に山本氏が160万円を支払って陳謝し、5年間は直接連絡を取り合わないと約束するとの条件で和解。その訴訟記録をひもとくと、「聖火リレーの顔」に似つかわしくない、「火宅」の内情が見えてくる――。


■「ほぼ半同棲」


 夫が妻の不倫に気づくきっかけとなったのは、フェイスブックだった。

〈二人のやり取りを見ると、互いに「好き」や「愛してる」というメッセージが飛び交っており、一見して二人が男女の交際関係にあることは明らかでした〉(建一氏の陳述書より)

 例えば、こんな具合。

〈裕美 19時半に青山行くねー

 山本 うん。きて。いい子にしてきて。また一番乗りや!

 裕美 わかった〜? 愛してるよ〉

〈裕美 お食事用意して冷蔵庫にいれておいたよー

 山本 ありがとう。夜食べるわ〉

〈裕美 どっかいっちゃってる?(中略)

 山本 おうちにいるよ/うたた寝してたねん(中略)

 裕美 ひろみもねむたーい(中略)

 山本 いつも裕美の横にいる

 裕美 うふふ〉

 二人が出会ったきっかけについては建一氏側と山本氏側で主張が異なるが、裕美氏と山本氏は五輪関係の仕事などで一緒になることも多く、親密になっていったようだ。また、山本氏は建一氏とも友人で、共通の友人も多いという。

 フェイスブックでのやり取りを発見した建一氏は当然、裕美氏にそのことを問いただした。それに対する彼女の答えは、「じゃれていただけ」。その後、第三者を交えて建一氏と山本氏が話す場が設けられたが、そこで山本氏はあたかも裕美氏と口裏を合わせたかのように、「じゃれていただけ」と弁明した。

 もちろん建一氏がその答えに納得することはなく、探偵事務所に裕美氏の素行調査を依頼するに至る。調査期間は延べ1週間ほど。すると、裕美氏は連日のように山本氏と会っており、山本宅に連泊していることが判明。それだけでなく彼女はスーパーで買い出しなどもしており、週末には仲良くランニングまで。「ほぼ半同棲状態である」――それが探偵事務所の結論だった。


■夫の過去の不倫を…


 一例としてある日の二人の行動を紹介しよう。

〈8時39分 二人で山本自宅を出発。その後、タリーズコーヒーで朝食

 9時45分 二人は別れて、山本氏はタクシーに乗車して自らの勤務先に

 18時55分 二人が都内で合流し、タクシーに乗る

 19時2分 山本氏のみが先に降車し、裕美のカバンを持って自宅に戻る。裕美はスーパーで食事などの買い出しを行う

 19時26分 裕美が買い物袋を持ってタクシーで山本氏自宅に戻る〉

 こうした調査結果を突きつけられても裕美氏は不貞行為に及んだことを認めなかった。しかし、後の話し合いで山本氏に対して恋愛感情を持っていたことを認め、建一氏に謝罪している。

 ここまでならよくある「不倫騒動」と言えるかもしれない。だが、河村夫妻のそれには“裏面”が存在する。実は不倫の事実を突きつけられ、「攻勢」に出たのは裕美氏のほうだったのだ。その背景にあるのは、建一氏の過去の不倫である。氏の陳述書によれば、浮気が発覚したのは次男が生まれた直後。その際は建一氏が謝罪して夫婦関係を継続することになったが、12年頃には、

〈裕美が、私が所持していた女性用の性交渉の商品を発見して問い質したことがありました〉(建一氏の陳述書より)

 そうしたこともあり、夫婦関係が元々険悪だったところに裕美氏の不倫が発覚。フェイスブックでの山本氏とのやり取りについて建一氏から指摘された彼女は「じゃれていただけ」と言い訳した上で、次のようなメールを夫に送っている。

〈私の想像以上のことが起きていて、耐えられなくなりましたので、離婚をしたいと思います。接触をしたくない、関わりたくない、一緒にいたくないと電話で言った通りで、完全別居を求めます〉

 探偵事務所の調査結果を突きつけられた際には、次のように語ったという。

〈1カ月間完全別居をしてください。これは貴方への内外共に示すための『罰』です。1カ月間静かな環境で自分の頭を整理したい〉

 自分の不倫を棚に上げ、夫の過去の不倫を蒸し返して「罰」を求める妻。

 ここまでこじれたら関係修復は不可能と思えるが、建一氏は夫婦関係の継続と同居を要望した。結局、裕美氏は恋愛感情があったと認めて建一氏に謝罪したが、その後も山本氏と会っていたことが発覚。それもきっかけとなり、建一氏は法廷闘争を決意したのだ。

 先にも触れたが、裕美氏はこの不倫トラブルの直後、IOCで働くためにスイスのローザンヌに移住。2年後に帰国した後は組織委幹部として五輪をPRする仕事に携わってきた。建一氏側が訴訟資料で〈(妻は)公益的なプロジェクトに深く関与するものであり、(中略)一般人に比して社会的にも高度に廉潔性や潔白性が要請される〉と批難した所以だ。

 当事者たちは何と言うか。

 裕美氏は弁護士を通じて、

「私的なことでもありますので、コメントできません」

 建一氏には電話で質問を投げかけたが、何を聞いても無言。山本氏も、

「すみません僕それ何もしゃべれないことになっていまして」

 と、逃げの一手。三者ともに口を閉ざすのだった。

 唯一取材に応じた河村建夫元官房長官は長男夫妻が別居中であることを認めた上で、二人が未だ離婚に至っていない理由について、

「彼女(裕美)は、オリンピックが終わるまではそっとしておいてくれということだと私は聞いていますよ」

――裕美さんは聖火リレーの顔として活躍している。

「役人だから、あんまり派手になることはないけど。今はオリンピックで忙しいからそれ(離婚)どころじゃないということで延び延びになって、ちゃんとした話し合いができていない」

――二人とも離婚の意思はあるのか?

「そういうふうに聞いてる」

 淡々と話す河村元官房長官。無論、心の内では、不甲斐ない長男夫妻の「いがみあい」をおおいに嘆いているに違いない。

「週刊新潮」2021年4月15日号 掲載

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