各メーカーが「6枚刃」の電気カミソリを発売した理由 コロナ禍でヒゲ剃り需要が変わり

各メーカーが「6枚刃」の電気カミソリを発売した理由 コロナ禍でヒゲ剃り需要が変わり

一気に深剃り“ラムダッシュ6枚刃”

 鏡を前にヒゲを剃るという男性の毎朝の恒例行事も、ステイホーム全盛の昨今、省略する人が増えているようだ。しかし、これがヒゲ剃り機に新機軸と商機をもたらしているというから面白い。パナソニック広報課によると、

「弊社の調査では、コロナ禍前と比べてヒゲを剃る頻度が減ったという人は75・1%。3日に1回しか剃らないという人はコロナ前の2・1倍、4日に1回という人も21%増でした」

 外出時にマスクで口元が隠れることも、ヒゲ剃り省略の流れに拍車をかけているのだろう。そこで登場したパナソニックの電気シェーバーブランド「ラムダッシュ」の新製品は、細長い刃を6枚も備える。

「実はコロナ前からも“週末は剃らない”傾向が見受けられました。金曜の夜から日曜一杯剃らず、月曜の朝に一気に剃ると。そこで長く伸びたヒゲがよく剃れるような製品を念頭に開発を進めていました」(同)

 同社では2007年に4枚刃、11年に5枚刃を発売しているが、刃が多ければいいってものでもないんじゃなかろうか。

「たしかに鼻の下やもみあげのあたりを剃るのなら、従来の製品と大きな差はないかもしれません。しかし、ヒゲが伸びると剃りづらくなるのがアゴの下です。何度もアゴの下にシェーバーをあてた経験は誰にもあると思います。それが6枚刃ならストレスなしに剃れるという点が特長ですね」

 6枚刃ではすでに先行するメーカーがあり、マクセルは昨年8月に発売。同社担当者に訊くと、

「ご自身のヒゲを“かなり濃い”と感じている人は約400万人もいらっしゃり、その方たちに、早く優しく剃り上げることのできる6枚刃をお薦めしています」

 さて、その剃り味はいかがか。「ラムダッシュ6枚刃」は、ヘッド部の肌に接触する面が4×3・2センチほどでかなりの大きさ。サンプル製品を試したという代理店マンいわく、

「肌に優しいとされる回転刃のシェーバーを普段は使っており、この手のものは初めてでした。でも、思った以上に肌に優しく、深剃りできたのは驚き。ただしヘッドが大きく、鼻の下は剃りにくかった。想定価格も4万4千円から6万6千円で、正直やや高いなという感じです」

 マクセルによれば、刃の数をさらに増やすことは技術的には可能とか。おかげで男はどんどん怠惰になる?

「週刊新潮」2021年5月20日号 掲載

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