「小学生の知人娘への性的暴行」で逮捕 ロリコン男の8年前の犯罪が掘り返されたワケ

「小学生の知人娘への性的暴行」で逮捕 ロリコン男の8年前の犯罪が掘り返されたワケ

妻が性的暴行の画像を発見して犯罪が露見した(NHK公式ホームページより)

■酒を飲むときまって寝てしまうタイプ


 8年前に、小学生だった女児に暴行を加えたとして、警視庁は5月31日、荒木博路容疑者(52)を強姦(ごうかん)(現・強制性交)容疑で逮捕したと発表した。各社による「小学女児への性的暴行」報道の見出しには目を疑うような、センセーショナルな言葉が並んでいた。

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 ざっと見出しを拾っただけでも、

・知人宅に泊まりに行って…小学女児に暴行「10回くらい同じことした」PCに画像も(読売)
・当時小学生の知人娘に性的暴行の疑い 8年前の事件で逮捕(NHK)
・8年前の強姦容疑で会社員逮捕 小学生に繰り返しわいせつ行為か(毎日)
・8年前の女児乱暴容疑で逮捕 知人の男「欲求満たすため」―警視庁(時事)

 といった具合だ。

 逮捕された荒木博路容疑者は、2013年4月、都内の知人の自宅を訪問した際、知人の当時小学生の娘に性的暴行をした疑いが持たれ、強制性交容疑で警視庁捜査1課に逮捕されたという。

 社会部記者に解説してもらうと、

「荒木容疑者と被害者の父親は仲が良く、被害者宅にしょっちゅう来て酒を飲んだりしていました。被害者の父親は酒を飲むときまって寝てしまうタイプで、その隙に犯行を繰り返していたと見られています。被害者は当時10歳、小学校4年生で、荒木容疑者は“10回くらいやった。性欲を抑えられず、自分の欲求を満たすためにやった”と取り調べに答えているようです」

 同じ女児に対して繰り返し性的暴行を繰り返していた荒木容疑者。他の女児への犯行は今のところ確認されていないようだが、8年前の犯行がどうして今になって掘り起こされることになったのだろうか。


■警察への相談は去年7月


「荒木容疑者は犯行時の動画や静止画を携帯で撮影し、ハードディスクに移して保存していました。それを被疑者の妻がたまたま見つけ、荒木容疑者を問い詰めたところ犯行を認めたため、被害者家族のもとに行き謝罪。容疑者の妻も被害者のことは知っている間柄でした。被害者の母親はその謝罪で初めて犯行を知り、“許せない”と警察に相談に訪れました。去年7月のことだったということです」

 警察は捜査をスタートさせる。

「当然、現在18歳となった被害者にも事情を聞くことになるわけですが、彼女としては、“当時は自分が何をされたのかよく分かっていなかったが、成長するとともに自分がされたことはいけないことなのではないかと分かるようになっていった。とはいえ、自分が黙っていれば済むことではないのかとも思っていたので、親にも相談せずに黙っていた”などと話したそうです」

 犯行当時の記憶がよみがえってくる中で、

「口止めについても当時はよくわからなかったが、“今思えば口止めされた。お父さんやお母さんには言っちゃダメだよ”といった文言だったのは覚えているということでした。犯行時刻はだいたい夜10時ごろだったと言います」

 その一方で、荒木容疑者に対しての捜査はと言うと、

「今年4月にガサ(家宅捜索)をかけてハードディスクを押収したところ、データは消去されていました。後でわかったことですが、妻がデータを発見して問い詰めた後、事の全貌が発覚するのを恐れて荒木容疑者が消去していたようです。警察でデータを復元したところ、画像のうち50〜60枚ほどが確認できて、犯行を裏付けることができたというわけです。荒木容疑者は典型的なロリコンで、妻との関係も疎遠だったようです」


■裁判の行方は?


“魂の殺人”とも言われる性暴力被害はこれまで以上に、metoo運動の高まりなどを受け、社会の大きな関心事となっている。

 中でも注目されたのが、当時19歳の実娘に対して性的暴行を加えたとして、父親が2件の準強制性交等罪で起訴されていた愛知県の事件だった。検察は父親に懲役10年を求刑していたが一審では無罪。控訴審が開かれた名古屋高裁では一審が破棄され、一審での求刑通り「懲役10年」の判決が言い渡されている。昨年3月のことだった。

「今回のケースではハードディスクのデータが存在していますから、強制性交容疑で起訴され、裁判でも認定されると思います。強制性交は5年以上の懲役とされていますが、犯行が執拗で発覚を恐れてデータを消去するなど悪質性もあり、より厳しい判決を予想しています」

デイリー新潮取材班

2021年6月2日 掲載

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