「上皇ご夫妻」夏のお楽しみはスポーツ観戦 「大谷選手は活躍しているね」五輪も夜遅くまでご覧に

「上皇ご夫妻」夏のお楽しみはスポーツ観戦 「大谷選手は活躍しているね」五輪も夜遅くまでご覧に

4月以来、公の場にお出ましにならず……

 御代替わり以降、ご公務の負担からも解放された日々を過ごされている上皇ご夫妻だが、コロナ禍の夏休みでは巣ごもり生活を余儀なくされておられる。そんな日々の潤滑油となっているのが「翔タイム」と「五輪」。特に後者へは並々ならぬ思いを抱かれていて……。

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 87歳の上皇さまと、ひとつ年下の上皇后美智子さまは、ご高齢ゆえ今年6月にはコロナワクチン接種を済まされたが、感染予防の観点から東京・高輪にあるお住まいで極力外出を控え、来客も制限しておられるという。

 宮内庁担当記者によれば、

「上皇さまは国内外の感染状況を侍従にお尋ねになり、最前線で活動する医療従事者に思いを馳せられています。梅雨の最中は、各地で発生した水害に心を痛めておられたとのことです」

 苦しむ国民へ心を砕く日々を送られる中で、憩いのひとときとなっているのがテレビを視聴される時間だ。

「ご夫妻は身体を動かすことが大好きで、スポーツ中継を楽しみにされています」

 とは、さる宮内庁関係者。

「最近は、NHKが中継する大相撲名古屋場所や、大リーグの大谷翔平選手の試合にご興味を示されていました。上皇さまは“大谷選手は活躍しているね”と、頬を赤らめておられました」

 東京五輪では、開会式の中継を夜遅くまでご覧になっていたという。

「式典は開催国を広く世界に紹介するという役割をもっていますが、上皇ご夫妻がご存じないポップカルチャーなどが取り上げられてもいた。そうした場面では、周囲の者に解説を請うなど好奇心を刺激されていたご様子です」(同)


■「ウェーブが起きた」


 そもそも前回の東京五輪では、皇太子としてパラリンピックの開催をご提案された上皇さま。以来、全国障害者スポーツ大会の支援などをライフワークとして、天皇皇后時代に開催国となった1998年の長野大会では、パラリンピックをご夫妻で観戦されている。

「大会7日目のアイススレッジスピードレースでは、日本選手が金メダルを獲った際、観客席でウェーブが起きたのです」

 と振り返るのは、日本障がい者スポーツ協会前会長の北郷勲夫(ほくごういさお)氏(86)。

「ご夫妻が着座されたロイヤルボックスは、安全対策上、周囲の観客席とは距離が取られており、ウェーブは毎回そこで途切れてしまう。その際、私は美智子さまに“この波は選手を激励するためのものです”と、ご説明しました。すると、美智子さまは横におられた陛下に軽く会釈され……。応じた陛下も微笑みながら頷かれた。その直後のことでした。美智子さまは両手を高く上げて、観客と共にウェーブに参加されたのです」

 会場は大いに沸き、ウェーブは何度も繰り返されたが、その都度、美智子さまは波に加わり続けた。

「今日の障害者スポーツがあるのは上皇さまご夫妻のおかげです。これから始まるパラリンピックも、きっとテレビで観戦なさることでしょう」(同)

 たとえ会場に足を運べなくとも、御所のお二人は手を掲げ、選手たちにエールを送られるに違いない。

「週刊新潮」2021年8月12・19日号 掲載

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