【政治家の黒歴史01】一晩10万円・愛人契約の女子大生から手切れ金をゆすられた「小里泰弘前農水副大臣」

【政治家の黒歴史01】一晩10万円・愛人契約の女子大生から手切れ金をゆすられた「小里泰弘前農水副大臣」

他にも複数の愛人がいた

■典型的な二世議員


 10月14日に衆議院は解散され、31日の投開票に向けて各候補は走り出した。国会議員も人の子と言えばそれまでだが、スキャンダルで世間をにぎわせることが少なからずあったのはご存じの通り。カネ、不倫、愛人……当人にとっては忘れてしまいたいことだろうが、政治家や政党について判断するのに、こうした過去を国民が知っておくのは重要だろう。

 その過去を振り返る第1回は、「次期農水大臣」の声もあった当選5回の小里(おざと)泰弘前農水副大臣(61)だ。小里氏は会員制ラウンジに務める女子大生と愛人契約関係にあったが、ある日、手切れ金を要求する「請求書」が届き、これを半ばゆすりとられた。一晩10万円を得ていた女子大生の言い分とは?

(※週刊新潮2019.12.19号を元に加筆・修正しています。年齢・肩書などは当時のママです) 

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 当選5回を数えるにしては世間でほとんど知られていないが、小里衆院議員は鹿児島県姶良(あいら)郡霧島町(現・霧島市)生まれの61歳。その経歴を駆け足で辿っておくと、1983年に慶応大法学部を卒業し、野村證券に入社。90年、父・貞利氏の労働相就任に伴って大臣秘書官に転じた。

 2005年8月の郵政解散で引退する父の後を襲って初出馬。これまで環境副大臣兼内閣府副大臣や農水副大臣等を歴任した農水族で、宏池会から分かれた谷垣グループの所属である。

 長らく永田町を見てきたベテラン記者が、「お父さんとは大変親しかったけれど、息子さんは議員会館にいた坊やという感じだな」

 と言うように、典型的な二世議員だ。


■ご両親は優秀だと言って可愛がっていた


 記者が続ける。

「お父さんがいた頃の宏池会はお公家集団と言われ、官僚出身者や財界二世ばかり。その点、鹿児島県議を6期、副議長・議長もやったお父さんは異色の存在で、派閥の下支え役を担って頭角を現しました。村山内閣のとき阪神大震災が発生、お父さんは震災対策担当大臣を務め、評価が上がって実力者にのし上がりました」

 2000年の『加藤の乱』では党総務会長として辞表を胸にしのばせて事態収拾に当たり、宮沢派から派閥を受け継いで小里派を名乗った。

「愛妻家でバイク好き。奥さんをサイドカーに乗せてのツーリングが趣味だった。息子(泰弘代議士)のことをご両親は優秀だと言って可愛がっていたよ。当選5回で大臣未経験はやや取り残された感じ。キャラクターの薄さがその理由ですが、次の組閣では声がかかる『待機組』です」(同)
 
 他方、地元の関係者は、

「お父さんは『ミスター新幹線』とあだ名され、九州新幹線鹿児島ルート建設を牽引した。裏返せば、新幹線事業の『窓口』になっていたから、お父さんの周辺にカネが落ちるような仕組みになっていました。そのカネと看板、地盤を引き継いだ二代目は何の苦労もなく選挙を戦ってきたわけですが、そのお父さんが3年前の12月に亡くなったこともあって人心が離れ始めていました。また、“地元にほとんど帰らない”から始まって、良からぬ噂が独り歩きしていましたね」

 と、また違った評価を口にする。


■読者モデルでキー局のバラエティ番組に出演


 そんな二代目の携帯に、ショートメールによる「請求書」が届いたのは2019年12月頭ごろ。送信元はさるメディア会社に勤務する23歳の女性。一流私立大学出身で、在学中は著名ファッション誌の読者モデルのような形で誌面を飾り、キー局のバラエティ番組に出演した顔もある。
 
 そのメッセージには大要こうあった。

〈これから転職などを考えておりまして、バタバタ忙しくなってしまう前に、これまでの関係を清算したいと存じます。つきましては300万円をお支払い頂けますでしょうか〉

 彼女とは大学3年生の頃から愛人契約を結んでいたのは事実だ。逢瀬の度に現金を渡していた。しかし、そこで揉めた記憶はない。それなのに今回、穏当な体裁とはいえ、ゆすりのような恰好で金銭を要求するアプローチがあった。

 小里氏は焦った。あれこれ考えた結果、金銭のディスカウントを求め金額交渉に入った。すったもんだの末、一定の金額が彼女の口座に振り込まれた。それでコトは済んだ……かに思われたのだが。

「3年ほど前、六本木の会員制ラウンジに勤めていた時に知り合いました。程なく“もっと払うから、外で会いませんか?”とか、そういう感じで誘われて」

 戸惑いながらも、取材にこう打ち明けるのは、当の女性である。


■封筒に入った10万円くらいを手渡しで


 女性が続ける。

「ホテルで会って(性行為をした後に)封筒に入った10万円くらいを手渡しで貰っていて。多い時は月に3回とか、ありましたね。(性行為の回数自体は一度に)1回でそれ以上とかは特に(なく)。食事だけだと10万円の半額ぐらい。私から価格の交渉をしたことはなかった」

 胸元にはブルガリ風のリングがついたネックレスが光り、イヤリングはシャネル。鼻にかかった声が印象的だ。

「うーん、まあ、最初は(抵抗感が)ありましたけど、うーん。お立場もしっかりしている人だし、彼自身が周りに察知されないように気を使っていたりっていうのは感じていたので」

 小里氏からショートメールで、「今日会える?」などとメッセージが来る。逢瀬の場所は東京・赤坂のホテルだが、そこへの出入りは常に別々だった。クリスマスや誕生日の機を捉えてのプレゼントもあった。

「そんなに大きな金額のものはなくて、それこそ10万、20万前後のバッグとか靴とか。アクセサリーとかは……なかったかな? よくわからないですけど」

 就職を控えていた彼女はある会社への口利きも依頼していた。それを質すと、

「あー、そうですね……。でも、もともとそこは第一志望ではありませんでした」


■3年に及ぶ交際にピリオドを打ったのは?


 ラウンジに多数在籍する女性から彼女が見初められたポイントは?

「小里さんが言っていたのは、“可愛い女の子はたくさんいるけど、ある程度の大学を出ていて、会話も噛み合ってというのは大事だ”と。一種、女の人に知性を求めていた節があると思うので、そこなのかな、とは思います」

 足掛け3年に及ぶ交際にピリオドを打ったのは?

「あー、私です。会う頻度が落ちていたのと、そもそも自分も自立したいというのもあったし、とか……。(その旨を)ショートメールで送りました」

 一体いくらで話がついたのか?

「最初はもっと大きな額で提示したんですけど。同じようにこういうトラブルを抱えている友人がいて、相場がよくわからなかったので、どれくらいなのかなと思って相談したら“相手に300万を要求し、同額で示談になった”という風に聞いたんです。それで提示した額が300万。で、“さすがにそれは高すぎます”という風に言われたので、“どれくらいならお支払い頂けますか?”と聞くと、180万円ということになりました」

 6掛けに値切ったわけだ。

「もうすでに支払いはして頂いて。振り込みで。2人の間で、〈お互いにこれ以上は関与しない。他言はしない〉という内容の書面を交換し、それで終わり。今回、こうやってお話ししてしまっていますけど。彼側から何か訴えられることはないんじゃないかなと、私は思っているんですけど」


■計3人の愛人と


 彼女と小里氏の関係を煎じつめれば、パパ活、あるいはp活と呼ばれる割り切った援助交際を重ねてきたもので、およそトラブルには映らない。関係を断ちたいなら、和解も清算もなく、フェイドアウトすればよかったのではと思われるフシもないわけではないのだが、どうしてカネを受け取ったのか?

「うーん、なぜ……。それこそ、そうですね、丁度その友人から話を聞いた直後でもあったので、そうするのが正式な縁の切り方ではないかなと」

 その一方で彼女は、

「結構、そういったラウンジとかの飲みの場に(小里氏が)行っているとは聞いていたので、まあ、(他の愛人も)いるのかなあ、とは思っていましたけど」
 とも振り返る。

事実、「一度に3万円」の援助費用を小里氏本人が偽名を使って振り込む20代のお相手が、彼女以外にも2人存在していることがわかっている。

小里氏に電話して聞いてみた。

「はあ? はあ」

「うーん、それはちょっと、わからないな。まあ、ちょっと状況調べて、また電話しましょう」

 と一旦切れた。

永田町用語の「記憶にございません」である。その後しばらくして折り返しがあり、

「事実であるかないかもノーコメントです。ええ。コメントすること自体ノーコメントです」

 と意味不明な答えをしつつ、コメントを続ける。


■休む間もなく仕事を…選挙は苦しい戦いに


 小里氏はこう続けた。

「私は本当にね、国会議員としてですね、休む間もなく、本当に休む間もないですよ、(休む)間もなく、土日も含めて一所懸命ね、仕事をしている身ですから。そうした中で、一切ね、そういう、ひとに迷惑をかけるとか、それはありません」

「ああー(嘆息)……それで、えー、なんというかな、世の中には仮に色んな経済活動があったりしてもですね、それがなんで、そういうその、不道徳な行為に結びつくんですか?」

「世の中のね……じゃあ、ね。こう決めました。要するに、私はそういう、道徳に悖(もと)るような、あのー、行為、活動は一切ありません。対女性関係においても、また、対一般の関係においても、対地元の関係においてもですね、一切ありません。そういうことは。私は信念としてしっかり誠実に政治活動をしておるつもりです」

 この“回答”を受け、再び女性側に聞くと

「彼の方から連絡がありまして……。“お互い弁護士を立てて、コトを進めていきたいです”という感じで連絡が入っているので」
 と言葉少なに話したのだった。

 差し当って小里夫妻は地元の後援者に、「週刊誌に醜聞が載るが、女にハメられた」と電話で説明しているという。

 地元に帰るヒマもなければ休む間もない身体に容赦なく鞭打って赤坂のホテルへ通った小里氏。プレゼントや買春・食事同伴、そして手切れ金を合わせると、女性に渡ったカネは1000万円前後と推察され、他の愛人らが、「私も」と群れを成す可能性も否定できまい。

 あれもこれも身から出た錆。女性が提示した300万円を小里氏が値切らなかったなら、彼女は実情を打ち明けなかったかもしれない。

 ***

 今回の選挙について各党が行った情勢調査によると、小里氏は対立候補に迫られたり、あるいは後塵を拝したりと苦しい戦いに直面している。愛人契約の一件を有権者はどう判断するのだろうか?

デイリー新潮取材班

2021年10月19日 掲載

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