八王子「崩落アパート」の「手抜き工事」社長は“愛人”と潜伏生活 業務上過失致死容疑で捜査中

八王子「崩落アパート」の「手抜き工事」社長は“愛人”と潜伏生活 業務上過失致死容疑で捜査中

警視庁による捜査

■女性名義の軽自動車


 今年4月、東京都八王子市内で発生したアパート階段崩落死亡事故では、施工会社「則武(のりたけ)地所」(神奈川県相模原市)の手抜き工事が明らかになった。事故から半年。警視庁が業務上過失致死容疑で捜査を続けており、則武地所の野口昇会長と息子の武昇(たけのり)前社長は潜伏生活を送っている。

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 武昇前社長を発見したのは、10月初旬のこと。愛人と目される女性が暮らすマンション近くの駐車場である。女性名義の軽自動車から降りてきたところへ声をかけた。

「事件に関しては、警察の聴取に応じているので、何も話せません。被害者の方についても同様です。かつての従業員や取引先と一切連絡を断っているのは、確かに事実です。そういう人たちが、愛人のもとに身を寄せているとか、好き勝手に触れ回っているのでしょう」

 生活のため、仕事はしているらしい。

「その仕事を彼女に手伝ってもらっているから、偶々(たまたま)、クルマを借りただけです。それで、愛人関係ということになりますか!?」


■スーパーで買い物


 実のところ、則武地所はもとより曰くつきの業者としてその名が知られていた。崩落アパートの原因も防水工事の手抜きだったわけだが、元従業員によると、野口父子の指示で、日常的に杜撰(ずさん)な工事が横行していたという。

 2000年の創業以来、主に経営の舵取りを担ってきたのは野口昇会長である。しかし、父子対立をきっかけに、武昇前社長が大半の従業員を引き連れ、17年に「建築や」を設立。愛人と目される女性もそのうちの一人だった。

 武昇前社長は則武地所から独立していたものの、崩落アパートの建てられた13年5月は社長在任中だったことから、昇会長とともに捜査対象に置かれたのである。

 武昇前社長は9月に自宅を売却。携帯電話の番号も変え、被害者遺族への謝罪はおろか、取引先や従業員への説明責任も未だ果たさぬまま。その一方で、愛人と目される女性とともにスーパーで買い物をする姿が目撃されていた。反省なき様子だと疑われても仕方がない。

「週刊新潮」2021年10月28日号「MONEY」欄の有料版では、則武地所の実態と杜撰な工事について詳報する。

「週刊新潮」2021年10月28日号 掲載

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