「愛子天皇」の実現度はどれくらいあるのか? 秋篠宮家への不信感が後押し要因に

天皇皇后両陛下の長女・愛子さまに『天皇待望論』 秋篠宮家への不信感が後押し要因か

記事まとめ

  • 天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが20歳になられ、成人のお披露目をされた
  • 小室眞子さん小室圭さん結婚巡る紆余曲折は、秋篠宮家への不信感に繋がっているという
  • 愛子さまに対し、世間では『愛子天皇』待望論が浮上しているという見方もある

「愛子天皇」の実現度はどれくらいあるのか? 秋篠宮家への不信感が後押し要因に

「愛子天皇」の実現度はどれくらいあるのか? 秋篠宮家への不信感が後押し要因に

成年を迎えられた愛子さま

■「女性天皇」支持が圧倒的


 12月1日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは20歳になられた。皇居で一連の行事に臨まれた後に報道陣の前にも出られ、成人のお披露目をされたわけだが、ここにきて世間では「愛子天皇」待望論が浮上しているという見方がある。小室眞子さんと圭さんの結婚に至るまでの紆余曲折が秋篠宮家への不信感につながり、待望論を後押ししているという構図だ。では一体、その実現度はどれくらいあるのか?

 差し当たって「安定的な皇位継承策を議論する政府の有識者会議」では、現行の皇位継承順位を変更しないという前提で議論が進められている。

「現行の1位は秋篠宮殿下、2位は悠仁親王殿下、そして3位は常陸宮(ひたちのみや)殿下です。それを踏まえれば、愛子天皇の実現度は限りなくゼロに近いということになります」

 と、宮内庁担当記者。他方、「待望論が浮上」と主張する側の根拠の1つは、各種の世論調査だという。

 2019年9月のNHKの調査では「女性天皇」に賛成74%、反対が12%。19年10月の共同通信の調査では、賛成が82%に対し反対が14%。2021年4月の同じく共同の調査では、賛成87%で反対12%だった。


■女性天皇には賛成、女系天皇には反対


「世の中に女性が半数いる中で男性にしか皇位継承権がないのは違和感があり、女性天皇にアレルギーがない様子がうかがえます。ちなみに19年のNHKの調査は『女系』の意味を知っているかについても聞いており、『あまり知らない』と『全く知らない』を合わせると52%に達しています」(先の記者)

 初代の神武天皇から126代にわたって続いてきたのが、男系男子という万世一系の皇統だ。過去に8人いる女性天皇はいずれも男系である。

 待望論がある愛子さまを例にとると、「愛子天皇」は父親が天皇(男系)の女性天皇ということになる。愛子さまが民間の男性と結婚された後に第一子に男子が生まれ、その方が天皇となると、「女系(母親の家系が天皇)の男性天皇」、女子が生まれ、その方が天皇となると、「女系(母親の家系が天皇)の女性天皇」となるわけだ。

「自民党の高市早苗政調会長は月刊誌のインタビューで、“女性天皇には反対しないが女系天皇には賛成できない”とし、“2600年以上の長きにわたり、一度の例外もなく男系でした。男性の天皇であっても女性の天皇であっても、南北朝時代にあっても、父親をたどれば必ず歴代の天皇に連なるという継承を維持してきた。今の時代に変えてしまったら、やり直しはききません”と語っています。他のアンチ女系論者もおおむね同じ反対理由を述べていますね」(同)


■側室制度と男系男子による皇位の維持


 別の記者にも聞いてみると、

「男系男子だけに皇位継承の資格を絞るのは継続性の面でハードルが高く、それを可能にしてきた1つが側室制度でした。戦後に改正された皇室典範は、正妻以外の女性の子らが皇位につくことを認めていません。ある意味で、両輪で動いてきた『側室制度と男系男子による皇位の維持』が成り立たなくなったところから、無理が生じているという指摘があります」

 2005年の小泉政権下の有識者会議の報告書には、そういった現状や少子化など環境の変化を踏まえ、「(皇位)継承の資格者を女性や女系の皇族に拡大すべき」と明記されていた。

「これまでで最も『女性・女系天皇』に近づいたタイミングでした。翌06年の国会に皇室典範改正法案が提出されることになっていましたが、紀子さまのご懐妊報道があり、悠仁さまが誕生され、それ以降の政権に報告書の内容が引き継がれることはありませんでした」(同)

 当時の有識者会議でも、女性天皇から生まれた方は性別を問わず女系となるため、女性天皇を認めるだけでは皇位の安定的な継承は極めて難しいという議論になった。したがって、「継承の資格者を女性や女系の皇族に拡大すべき」と結論づけたわけだ。


■帝王教育の大きさ


 この記者が続ける。

「天皇陛下には代々、帝王教育というものが授けられます。将来、天皇になるという自覚と覚悟を小さな頃から持って生活されるわけです。皇室典範は長子による継承を定めていますから、現在の天皇陛下と秋篠宮さまとでは、その自覚と覚悟という点で差があったのではないかと指摘する声は小さくありません」

 その一方で愛子さまに関しては、

「“将来の天皇陛下”として育てられたという風にはもちろん聞きませんし、さまざまな可能性はあるにせよ、基本的には“将来的に家を出て民間人として生活していく可能性が高い”と自覚されてきたということです。秋篠宮家への不信感が待望論を後押ししているにしても、『愛子天皇』を可能にする皇室典範の改正は、そのような育てられ方をしてきた愛子さまにとって残酷にも映ります」(同)

 多くのジレンマを抱えながら、「皇室の危機」は続くようだ。

デイリー新潮編集部

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