6代目山口組「司組長」の誕生会に招かれた銀座の有名ママ 7代目襲名のXデーを引き伸ばす神戸山口組の作戦とは

6代目山口組と神戸山口組に『勝負あった感』 神戸側は死んだふりでやり過ごす作戦か

記事まとめ

  • 山口組は神戸山口組の平定に目処がつくまでは6代目の治世が続くと見られている
  • すでに『勝負あった感』はあるが、神戸山口組は『死んだふり作戦』をしているという
  • しかし、6代目山口組の高山若頭は、それも踏まえて分裂状態の解消を考えているらしい

6代目山口組「司組長」の誕生会に招かれた銀座の有名ママ 7代目襲名のXデーを引き伸ばす神戸山口組の作戦とは

6代目山口組「司組長」の誕生会に招かれた銀座の有名ママ 7代目襲名のXデーを引き伸ばす神戸山口組の作戦とは

司忍(本名・篠田建市)六代目山口組組長

■健在ぶりはアピール


 6代目山口組の司忍(本名・篠田建市)組長が80歳の誕生日を迎えた1月25日から1ヶ月が経過した。この日はいつもの誕生日以上に、警察当局のみならず暴力団関係者も注目する一日だった。「6代目の引退発表とナンバー2の高山清司若頭(74)の7代目襲名」が、関係者の間で取り沙汰されていたからだ。しかし、結局それは実現せず、傘寿を祝う誕生会の写真が流出した程度だった。

 ***

 注目の会はバースデー前日の24日、三重県で開かれたとされる。写真のように、司組長は高級な白いセーター姿。高山若頭を従え、銀座などから呼び寄せた着物姿のホステスらと楽しいひとときを過ごしている様子だ。

「招集されたホステスのひとりは、銀座の有名ママ。その店のオーナーママは、ある有名女優の夫と不倫して子供を授かっています」

 と事情に詳しい関係者。一方、担当記者は、次のように話す。

「コロナ禍にあって、6代目の健在ぶりをアピールしたかったのではないかと指摘する声は大きいですね。この日のことが記事になれば、『組事(くみごと)』と言って組織のために抗争で身体を張り長期の懲役を務めている者の目にも触れるでしょうから」


■寂しさや侘しさ


 この記者は次のように続ける。

「とはいえ、直参らが集合して大広間で開いていた頃に比べれば、寂しさや侘しさは否定できません。6代目山口組は特定抗争指定暴力団に指定されているので、5人以上で集まると即逮捕ですし、コロナ禍という世の中の暗さもあり、現代の暴力団を取り巻く状況が凝縮された絵面のようにも見えました」

 このように今年はこれまでと変わらない誕生日だったわけだが、7代目襲名の時が近づいているのは衆目の一致するところだ。

「問題はそれがいつか、ということに尽きます。司6代目の時代に山口組が分裂して、すでに7年目に入っています。神戸山口組、さらにそこから絆會が生まれ、緊張状態が続いており、その平定に目処がつくまでは6代目の治世が続くのではないかという見立てが大勢を占めています」(同・記者)

 昨年末時点での構成員数は、神戸山口組が約500人に対し、6代目山口組は約4000人と「勝負あった感」がある。

「天才軍師然とした高山若頭のリーダーシップもあり、神戸山口組の井上邦雄組長(73)の出身母体かつ中核組織だった山健組が6代目のほうに移ってしまうなど、確かに『勝負あった感』は否定できませんが、完全に勝負あったわけではありません」(同・記者)


■ヤクザの専売特許と捉えていない


 6代目側が神戸を刺激することでカエシ(報復行為)が繰り返され、やがて大きな抗争に発展して大が小を食っていく――。その流れはヤクザならずとも組織拡大の王道であるわけだが、

「6代目がちょっかいをかけても、神戸のほうがカエシを自重するようになりましたね。山健組が神戸から6代目に移ることになったきっかけは、山健組の当代である中田浩司組長(62)が自らヒットマンとなってカエシを行ったことです。この報告を受けた時、井上組長は中田組長を叱責し、手をあげたと言われています」(同・記者)

「ナメられたら終わり」のヤクザにとってカエシは必要不可欠な手段であり、通常なら「よくやった」と肩を叩かれ高く評価されるはずなのだが、井上組長はカエシをもはやヤクザの専売特許と捉えていないフシがあるという。

「去年12月に、徳島市の民家が銃撃される事件がありました。この民家には神戸山口組の寺岡修若頭(72)ととても親しい人物が住み、若頭はそこを頻繁に訪問していたようです。犯人の男はすでに出頭し逮捕されましたが、その後、男の関係先などにカエシが行われた形跡はありません。ナンバー2と懇意のカタギが狙われたのに動きがないというのは、組織トップの井上組長の意志が働いていると見て間違いないでしょう」(同・記者)


■死んだふり作戦


 組織犯罪対策に関わる警察庁の関係者によると、

「6代目のうちに抗争を終結させるというのが、当代の考えなのでしょう。そのためには、神戸の井上組長が白旗をあげて組を解散し、カタギになることが求められる。しかし、井上組長はたとえ命を保障されても、それを受け入れることはないはず。6代目側がじわじわ圧をかけても、神戸のほうは報復行為に本格的に打って出ることなく、いわば『死んだふり』でやり過ごそうとしているように見えます」

 神戸としては、およそ500人となって多勢に無勢の状況の中で、どのように生きていくのかを考えたうえでの死んだふり作戦なのだという。

「売られたケンカをまともに買い、その応酬が続けば、いずれは数が多いほうが勝つでしょう。そうならないために、神戸は知恵を絞ったということなのかもしれませんね。もっとも、高山若頭はそういった神戸のスタンスも踏まえて、どのように分裂状態を解消するかを考えているはずです」(同・関係者)

 まさに、令和の時代の仁義なき戦いということなのだろう。

デイリー新潮編集部

関連記事(外部サイト)