「愛子天皇」待望論が加速 会見で見えた天皇家の「一体感」

 3月17日に開かれた愛子さまの初めての会見。静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授(日本近現代史)は、この会見をどのように分析したのか。

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 会見では、ご自身の結婚とともに、昨年の眞子さんの結婚に関する質問もありました。こうしたセンシティブな問いは事前に予想できたので、愛子さまは世間に無用な誤解を与えないように回答なさるだろうと、私は推測していました。

 実際に当日は、ご自身について「(結婚は)今まで意識したことはございません」となさった上で「一緒にいてお互いが笑顔になれるような関係が理想的」と仰るなど、実に微笑ましく、きれいなご回答だったと思います。眞子さんの結婚の経緯についても「私から発言することは控えさせていただきたい」との一方で「末永いお幸せをお祈りしております」と、ケアも忘れませんでした。

■家族の一体感


 ご自身で述べられていたように、愛子さまは会見前に両陛下から緊張のやわらげ方などのアドバイスを受けられています。天皇家のお三方は、やはりコミュニケーションがスムーズに取れているのだとあらためて思いました。こうした「家族の一体感」があるというところに国民は安心感を覚えるはずであり、「愛子天皇」の待望論はますます高まる可能性があると思います。

 眞子さんの結婚をめぐる騒動で、秋篠宮家の「一体感」の欠如というものが知れ渡ってしまいました。親子間で対話ができず、家族間で結論が出されないまま、問題が国民の前に投げ出された結果、結婚反対派と賛成派という形で国論が二分されてしまった。一体感が感じられなければ安心感も得られない。となれば、そうしたご家庭で将来の天皇がお育ちになっていいのか、むしろ一体感のある天皇家のほうが、国民が考える皇室に合致するのではないか。そう考える世間の声が、今後は大きくなっていくのではないでしょうか。

■具体的な情景が浮かぶエピソード


 会見で愛子さまは、静岡・須崎の海で、ご両親と三人でサーフボードに座ろうとして「見事全員で落下」した思い出を話されていました。このエピソードは、ユーモラスなだけでなく家族の一体感を如実に物語っており、また具体的な情景まで目に浮かんできます。これはとても大事なことで、たとえば同じ日に行われたお茶の水女子大附属中の卒業式で悠仁さまは、記者から3年間の感想を尋ねられ、「さまざまな経験をして充実した3年間になった」と仰っていました。ですが、「さまざまな経験」とは何でしょうか。時間の制約があったにせよ、その一つでも述べられたらよかったのにと思いました。

 あるいは「お子様方の自主性重視」が教育方針の秋篠宮家ですから、「具体的なエピソードを交えたらよいのでは」といったご両親からのアドバイスも、なかったのかもしれません。

「週刊新潮」2022年3月31日号 掲載

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