プーチン“2人の娘”は日本好き 8年前、次女「カタリーナ」が来日した本当の目的とは

プーチン“2人の娘”は日本好き 8年前、次女「カタリーナ」が来日した本当の目的とは

プーチン氏の娘は日本好き

 日本の公安警察は、アメリカのCIAやFBIのように華々しくドラマや映画に登場することもなく、その諜報活動は一般にはほとんど知られていない。警視庁に入庁以後、公安畑を十数年勤め、数年前に退職。昨年9月に『警視庁公安部外事課』(光文社)を出版した勝丸円覚氏に、プーチン・ロシア大統領の2人の娘について聞いた。

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 プーチン大統領には、2013年に離婚したリュドミラ夫人との間に2人の娘がいる。1985年生まれの長女はマリア、1歳年下の次女はカタリーナだ。それぞれ“マーシャ”、“カーチャ”の愛称で呼ばれているという。

「プーチンは、2人の娘がマスコミに取り上げられることを非常に嫌っています」

 と語るのは、勝丸氏。かつて公安部外事1課に所属していた同氏は、ロシアを担当していた。

「以前、娘たちを正面から撮影しようとしたカメラマンにプーチンは『殺してやる』と凄んだそうです。テロの標的にされることを恐れているようですね」

■アクロバットロックンロール


 2004年3月30日、成田空港に3人のロシア人女性が降り立った。このうち2人はプーチンの娘で、もう1人は彼女たちの友人だった。さすが大統領令嬢だけあって、ご一行は医師も含めて14人という大所帯だった。

 当時、週刊新潮(2004年4月29日号)は、こう報じている。

《「実はこの3人、完全なお忍び訪問だったのです。1週間の予定でしたが、何かあったら大変なので、外務省ロシア課が警察庁に要請し、警視庁警備部の警護課員を警護にあたらせました。(中略)」(外務省関係者)
 日本政府もそれは大変な気の使いようだったのだが、この3人娘の目的は、ただの観光。警備関係者の心配などどこ吹く風で、東京ディズニーランドや京都の名刹を楽しんでいったのである。
「さすがに若い娘だけあって、東京ディズニーランドには大喜びで、彼女たちは京都をキャンセルして、もう1回行きたいとゴネて同行者を大いに困らせたそうです」(同)》

「次女のカタリーナはサンクトペテルブルク大学の日本語学科で学ぶほどの日本通です。プーチンは柔道を通じて日本に関心が高いことは知られていますが、彼女は父親の影響を受けたようです」(勝丸氏)

 カタリーナは2014年6月にも来日している。「アクロバットロックンロール」というスポーツ競技を日本で普及させるためだ。

「アクロバットロックンロールは、音楽に合わせて踊ったりアクロバットをしたりする競技で、カタリーナは2013年にスイスで開かれた世界選手権で5位に入賞するほどの実力です。彼女は、この競技団体のモスクワ支部代表という肩書も持っていました」(同)

 アクロバットロックンロールは日本では馴染みがないが、ヨーロッパでは人気という。カタリーナは、関東や関西の大学でこの競技を実演してみせた。

■夏季五輪招致


「カタリーナは、これまでに何度か来日していますが、そのたびに公安部の外事1課はマークしていました。スターバックスでコーヒーを飲んだり、お台場(東京都港区)で洋服などを爆買いしたりしていましたね。彼女から20メートルほど離れたところには、屈強なボディーガードが何人もいましたね」

 この時彼女に取材しようとした日本人記者がいたという。

「関西空港から帰国する際、『あなたはプーチンの娘ですか』とロシア語で声をかけているのです。すぐにボディーガードに追い払われました」

 実は2014年に来日した際、カタリーナには、もう一つの目的があった。

「ロシアは2036年に、サンクトペテルブルクで夏季五輪の招致を検討しているのです。彼女は、五輪開催地に推薦してもらえるよう、日本の五輪関係者と面会。また、アクロバットロックンロールも五輪競技になるよう、働きかけていました」

 長女のマリアも、2018年4月に再来日している。週刊新潮(2018年4月26日号)のグラビアで報じている。

《ハイヤーから降り立ち、成田空港のターミナルへ歩を進めるその女性の面立ちは、強面で鳴る父親のDNAを存分に漂わせる。
 プーチン露大統領の長女、マリアさん(32)である。
 4月4日にお忍びで来日し、この日、16日に成田を発った。(中略)彼女は外交密使でも何でもない。滞在中はディズニーランドに足を運び、鬼怒川温泉で休息し、歌舞伎町の「ロボットレストラン」を訪れて、機械じかけのマネキンが披露する、派手なことで有名なショーを楽しんだ。お台場や渋谷、表参道の散策もした。宿泊先はほぼ連日、丸の内の高級ホテル。完全に「ただの」外国人観光客である。》

 ウクライナ侵攻で日本人はプーチンに激怒している。2人の娘は再び来日することはあるのだろうか。

デイリー新潮編集部

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