愛子さまが見せた圧巻のスピーチ力 豊かな語彙とユーモアは「並大抵ではない」

愛子さまが見せた圧巻のスピーチ力 豊かな語彙とユーモアは「並大抵ではない」

愛子さまのスピーチ力に称賛

愛子さまが見せた圧巻のスピーチ力 豊かな語彙とユーモアは「並大抵ではない」

愛子さま

 3月17日に開かれた愛子さまの初めての会見。コラムニストの辛酸なめ子氏は、この会見をどのように分析したのか。

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 愛子さまのお人柄と、聡明さがひしひしと伝わってくる会見でした。短い文章であれば暗記することもできるでしょうが、今回のご回答はボリュームが多いだけでなく、内容的にも多岐にわたっていました。あれだけのお言葉を、文章に書き起こしても破綻することなく、聞き手の耳に残るように伝えることがおできになるとは、並大抵の能力ではないと感じました。

 これまで皇室の方々の会見をいくつも見てきましたが、質問されたらひと言程度お答えになる、といったパターンが多かったように思います。その点、愛子さまは具体的なエピソードも交えながら、豊かな語彙(ごい)でお応えになっていたのが印象的でした。

 昨年の小室さんと眞子さんの会見では、お二人は基本、メモを見てお話をし、顔を上げて真正面を向いてキメの言葉を話していた印象です。それはそれで目力の迫力がアップして効果的でした。一方で愛子さまは、お手元のメモには目を落とさず、左右をゆっくり見渡しながら話されていました。さらに「以上でございます」といった、世間ではあまり用いられない言い回しを、お若いのに自然に身に付けられていて、それが全く違和感を覚えさせなかったのです。


■国民への十分なアピール


 サーフボードからご家族で落ちたお話や、「どこでも寝られる」などのユーモアからは、サービス精神も感じられました。大勢の記者の前で堂々と話し、かつ視線も外さないという、大人でもなかなかできないことを成人したばかりの方がしっかりとこなしていらっしゃるわけです。今後増えていくであろうご公務やお出ましが、非常に楽しみになってきました。

 たまたま同日、悠仁さまの卒業式があり、メディアに向かってご挨拶をなさっていましたが、マスクをされていたので表情をもっと拝見したくなってしまいました。そのあたりも笑顔溢れる愛子さまの会見とは対照的で、国民への思いも深く語っておられた愛子さまがいかに人格者であられるか、国民にも十分なアピールになったのではないでしょうか。

 そもそも、天皇家と秋篠宮家とは「印象」からして異なります。自由を重んじられ、ご公務以外の趣味の世界も豊かそうな秋篠宮さまと、お若い頃から皇室の責務とひたすら向き合ってこられた陛下。このご両者の違いは、そのままお子様方へも影響してくるような気がします。最近では7割超の国民が「女性天皇」に賛成と答えていますが、今後愛子さまの肉声やお人柄を感じられる機会が増えたら、人気も高まっていきそうです。

「週刊新潮」2022年3月31日号 掲載

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