日大・田中前理事長が白昼堂々「日大校友会」を訪問 激怒した大学は「内容証明」を送付

日大・田中前理事長が白昼堂々「日大校友会」を訪問 激怒した大学は「内容証明」を送付

田中前理事長訪問に日大激怒

日大・田中前理事長が白昼堂々「日大校友会」を訪問 激怒した大学は「内容証明」を送付

東京地裁に入る田中英寿氏

「田中前理事長とは永久に決別します」。昨年12月、日本大学の加藤直人理事長は、記者会見でこう宣言した。あれから4カ月。所得税法違反で有罪が確定したばかりの日大前理事長・田中英寿氏(75)が大胆不敵な行動に出た。白昼堂々、大学の同窓会組織である「日大校友会」を訪問したのだ。「復権に向けた田中氏の反撃が始まったのではないか」と関係者は怯えているという。

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■会長代理が対応


「田中さんが相撲部の子分を引き連れ、市ヶ谷にある『日大校友会』本部を訪ねてきた。小幡純・会長代理が応対したらしい」

 日大関係者の間で、衝撃的な情報が駆け巡ったのは、4月13日の昼過ぎのことである。折しもその日は田中氏の有罪判決が確定した日だった。3月29日、東京地裁はリベートとして受け取った約1億2000万円の所得を隠し、約5200万円脱税していたとして、懲役1年、執行猶予3年、罰金1300万円の判決を下したが、期限までに検察側、弁護側ともに控訴しなかった。

 冒頭の通り、日大は昨年、約13年にわたりトップに君臨し、ガバナンスを歪めてきた田中氏と永久に決別すると宣言した。4月7日には、一連の不祥事の検証と改革の方向性を盛り込んだ報告書を文科省に提出。7月に発足する新体制では、過去の田中氏に権力が集中した構造を一新し、次期理事長を大学外部から選出し、学長や理事を一新させるとした。

 田中氏自身も公判のなかで被告人質問に答えるかたちで、「もう大学には関わりません」と答えていた。にもかかわらず、裁判が終わるや否や、白昼堂々、大学施設を訪れたというのだ。


■「誠に遺憾。あってはならないこと」


 デイリー新潮が田中氏の訪問について日大に問い合わせると、広報部は「事実です」と認めた。下記は質問と回答である。

1、4月13日の午前中、田中英寿前理事長が、日大校友会施設を訪問したと伺っております。このような事実はありますか。

回答:事実です。

2、事実ならば、どのような趣旨・目的で田中氏は訪問したのでしょうか。また、どなたがどのように応対したのでしょうか。施設内に入って、小幡純・会長代理と面会したと伺っておりますが、そのような事実はありますか。

回答:これまで接見禁止だったこともあり,会長代理と校友会の業務引継ぎをしたとのことでした。

3、もし大学関係者が田中氏と面会していたならば、昨年12月に加藤直人理事長が宣言された「永久に決別する」という決意表明と齟齬が生じる可能性があります。貴大学のご見解をお聞かせください。

回答:本法人は田中氏とは決別宣言し,また校友会も昨年12月に田中氏を除名しているなかで,関係者と会っていた事実は誠に遺憾であり,あってはならないことと考えます。 本法人としては,田中氏の桜門会館(編註:校友会本部)を含む施設への立ち入りを禁止するよう内容証明郵便を送付し,関係者にも注意しております。


■復権を恐れる声


 日大関係者が嘆く。

「田中さんはプレゼンスを見せつけたいがために、訪れたのではないか。理事たちには、今も田中さんの息がかかった人物が含まれています。表に出ずとも、ウラから子飼いを操るかたちで、影響力を残すのではないかと危惧する声も多い」

 一連の事件の舞台となった田中氏の妻が経営するJR阿佐ケ谷駅前のちゃんこ屋には、今なお日大関係者らしい人物の出入りがあるという。

 日大が、田中氏の呪縛から完全に解かれる日は来るのだろうか。

デイリー新潮編集部

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