「コロナ怖い!」を垂れ流すテレビを見る価値はあるのか? 洗脳装置にだまされる人々(中川淳一郎)

「コロナ怖い!」を垂れ流すテレビを見る価値はあるのか? 洗脳装置にだまされる人々(中川淳一郎)

イラスト・まんきつ

 結局テレビが社会の空気を作るんですね。この2年間、毎日毎日コロナのことばかりやって不安をあおりましたが、今はロシアとウクライナの話だらけ。コロナ怖いよぉ〜! マスクしないヤツとワクチン打たないヤツはテロリスト! とやっていたかと思えば、「ウクライナに寄り添え」「ゼレンスキーは英雄!」なんて状況になっている。

 しかしながら、2年間にわたって恐怖を植え付けられた我が国ではマスクと消毒とアクリル板が必須の世界で、会食や旅行は反社会的行動扱いが続く。テレビ様が「この三つ、もう不要だよ。会食も旅行も行っていいよ」と号令をかけないものだから、コロナ恐怖症のまん延と「カンセンタイサクノテッテイヲオネガイシマス!」は延々終わらない。

 あーあ、いつまで我々はマスクを強要されるんですかね。で、あなたの周囲の高齢者以外、コロナで死にました? 全然死んでないですよね? もうどうでもいいわ。馬鹿日本国民は一生マスク着けとけ。

 これまでテレビが作り出した空気ってどんなものがあったかな、と思ったのですが、一つは「あおり運転」。2017年、東名高速道路であおり運転をしたあげく、その相手を停めさせ、後続のトラックにより夫妻を亡くならせた石橋和歩がもっとも有名でしょう。そして、2019年の常磐自動車道の「あおり運転殴打事件」の宮崎文夫と、「ガラケー女」こと喜本奈津子も話題となりましたが、今、「あおり運転」を問題視している人っていますかね?

 全然いないと思います。私は日本の空気が「あおり運転はヤバい! ドライブレコーダーが皆さんを守る!」というテレビの論調に従って、ドライブレコーダーを作るケンウッドの株を買い、大暴騰を狙っていたのですが、結局テレビ様がその後「熱中症がヤバい!」というテーマを徹底的に取り上げた結果、あおり運転は蚊帳の外になり、ケンウッド株は上がらず、未だに塩漬け状況になっています。

 2022年4月前半、日本の「ヤバいもの」「きちんと注視しなければ」はコロナとウクライナです。あっ、あとはBIGBOSSこと新庄剛志北海道日本ハムファイターズ監督ですね。この三つのテーマをテレビは徹底的に追いかけている状況ですが、もうさ、テレビ、見るのやめません? 完全にコレって洗脳装置ですよ。

 別に、テレビが娯楽として優れていると感じるのであれば見ればいいのですが、結局テレビなんてものは、局と番組の制作会社と接点の深い芸能事務所所属のタレント(なんのタレント=才能があるんだよw)の連中が、後輩の売れてないヤツとのバーター(ついでに出させてもらっている)で成り立たせているだけだろうよ。

 こんなクソみたいなコンテンツが、総務省のお墨付きを与えられて、毎日流れ続けている。一応、NHKの受信料を払えば無料で見られるけど、民放はCMでまかなわれていて、その費用は商品の価格に跳ね返っている。

 こんな馬鹿みたいなコンテンツに日本国民は散々カネを払い、さらには「コロナは怖いです!」「ワクチン打たないと死にます!」プロパガンダに乗っかった。馬鹿だね。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ。ネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』等。

まんきつ
1975(昭和50)年埼玉県生まれ。日本大学藝術学部卒。ブログ「まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど」で注目を浴び、漫画家、イラストレーターとして活躍。著書に『アル中ワンダーランド』(扶桑社)『ハルモヤさん』(新潮社)など。

「週刊新潮」2022年4月14日号 掲載

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