ロシアのせいで不足、高騰する「小麦粉」「サーモン」「ウニ」のソックリ食品の味を確かめてみたら

ロシアのせいで不足、高騰する「小麦粉」「サーモン」「ウニ」のソックリ食品の味を確かめてみたら

米粉専門店「Kome Co.」の店頭に並ぶ米粉スイーツの数々

■ロシアは世界最大の小麦輸出国


 ますます混迷を深めるウクライナ情勢。西側諸国のプーチン氏の戦争犯罪の責を問う声は日に日に高まり、経済面では過去に類を見ない規模での経済制裁が進められている。

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 ロシアは世界の食糧供給源という顔も持つ。例えば世界最大の小麦輸出国として知られており、このまま対ロシア貿易の遮断が継続すれば、物価高騰も相まって、われわれ一般庶民への影響も計り知れない。

 そこで注目したいのが、「代替食品」だ。


■小麦粉不足には米粉で対応!


 ロシアの小麦輸出量は約3,700万トン。国別でみると2位アメリカの約2,600万トンを大きく引き離しての世界第1位。ちなみにウクライナは第5位と、小麦の需給バランスの悪化は不可避の状況である。

 そこで注目したいのが、日本人の主食・お米を細かく砕いて粉状にした「米粉」だ。

「うちのケーキは、小麦粉で作ったものと味や食感に差がないように工夫しており、よく“違いがわからない”と言われますね。一般的に、小麦粉よりも米粉の方が原価は高いのですが、商品価格は変わらないようにしています」
 
 と話すのは、東京・亀戸にある米粉専門店「Kome Co.」の店主・宇都宮理恵さん。

 記者もさっそく、生地、カスタードクリームともに国産米粉でできたエクレアを食べてみると、小麦粉のものと遜色ない味わい。エクレア以外にも、シュークリームやチーズケーキ、ロールケーキなどなど。ラインナップが豊富で、見た目にも楽しい。


■こんにゃく粉でできた「まるでサーモン」


 ロシア上空経由の空輸が滞り、スーパーではノルウェー産サーモンの欠品が目立ち始めている。

 そこで注目したいのが、植物性原料で作られたその名も「まるでサーモン」という代替食品。主原料はこんにゃく粉だが、味だけでなく、見た目も忠実に再現されており、奇麗なオレンジ色に本物そっくりの白い「スジ」が入っている。

 販売元のあづまフーズによると、
「食べたお客様の感想は、二つに分かれます。“やっぱりこんにゃくだね”か、“魚の成分が入っていないのに、すごい”です」とのこと。

 現在、インターネット通販や一部スーパーにて、1冊990円で購入できる。高騰の気配はない。カルパッチョ風味に調理するなど、ひと手間加えれば、それこそ「まるでサーモン」である。


■大豆由来の「ソイウニ」


 最後に取り上げるのは、すしネタの人気ランキング常連の「ウニ」。輸入の半分近くがロシア産であることに加えて、実は赤潮で北海道産も不漁が続いており、卸価格は値上がりする一方だという。

 そこで注目したいのが、「豆乳クリーム」をベースに、ウニの風味と食感を再現した「ソイウニ」

「大豆でできた“ソイウニ”は、時価の海産物と違って一定の価格で販売できるのが強み」とは、商品を販売する不二製油の広報担当。

 実際に、記者がソイウニを食べられる東京・新宿のレストラン「PLANT BASED TOKYO」で試食してみると、ウニ同様クリーミーで濃厚な舌触り。これは美味しい。

 実物が手に入りにくい今、こうした代替食品に挑戦してみるのもいいかもしれない。

撮影・西村純

「週刊新潮」2022年4月14日号 掲載

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