じわり広がる「カスタード」ブーム コンビニからヒット商品が続々

じわり広がる「カスタード」ブーム コンビニからヒット商品が続々

カスタードクリーム使ったスイーツが増えている

 スイーツの中でもなじみがありすぎてあまり目立たないが、最近コンビニなどで「カスタードクリーム」を使った商品がよく目につくと感じないだろうか。ファミリーマートとローソンに「カスタードクリーム」のブームについて訊いた。


■第2のマリトッツォ?


 ファミリーマートが3月22日に発売した「ファミマ・ザ・クリームパン」が発売3日で100万個、4週間で650万個突破と売れに売れている。そうした中、同じくファミリーマートから新たに発売されたのが「トロペジェンヌ」(税込み230円)という聞き慣れない名前のスイーツである。

「発売から24日間で、約100万食の販売と非常に多くのお客様に手に取って頂いております」(ファミリーマート広報担当者)

「トロペジェンヌ」とは、カスタードクリームにバターをブレンドした「クレーム・ムースリーヌ」というクリームをブリオッシュ生地にサンドした南フランスの伝統菓子。ブリオッシュ生地にクリームと聞くと、2021年にブームになった「マリトッツォ」が記憶に新しいが、こちらは生クリームを使用したスイーツで、「トロペジェンヌ」はカスタードクリームだ。

「冷やすとカスタードよりしっかりとした固めのクリームです。ブルターニュ産発酵バターを使用しており、口どけがよく、後味でバターの芳醇な風味が口の中に残るのが特徴です」(同)

 なぜ今「トロペジェンヌ」の発売に至ったのか。

「コロナ禍による外出控えが続いている中、ここ数年海外のスイーツはじわりと人気が出て来ています。今回発売の『トロペジェンヌ』に関しては専門店で人気が出始めていることもあり、当社も何か出来ないかという思いで開発に着手しました」(同)


■ローソンスイーツの中で歴代2番目のヒット


 一方、ローソンの最近のヒットスイーツと言えば、「生カスタードシュークリーム」だ。先月14日の発売から、およそ1カ月で760万個を売り上げた(4月17日時点)。

「『生カスタードシュークリーム』は、2019年発売の『バスチー』に次ぐ、2番目の早さである発売4日で100万個を突破しました。ちなみに、2009年発売の『プレミアムロールケーキ』で、こちらは発売5日で100万個売り上げました」(ローソン商品本部ベーカリー・デザート部の東條さん)

 この「生カスタードシュークリーム」のこだわりは、プレミアムエッグを使用したカスタードクリームだ。

「カスタードクリームにした時の甘さやコク、色味がちょうど良くなるように材料である卵にこだわっています。カスタードなどの卵を使ったスイーツの専門店が非常に増えてきている中で、ローソンでは半年ほど前から開発をスタートしました」(同)


■30代から50代の男女がターゲット


 コンビニスイーツの定番であるシュークリームがゆえに、ヒット商品を出すのは難しかったという。

「ローソンでシュークリームと言えば、『大きなツインシュー』という生クリームとカスタードクリームを使った商品があります。ボリュームがあるものの127円とお手頃な値段で、若い男性を中心に根強い人気があります。『大きなツインシュー』の他にもう1つシュークリームの定番商品を作りたいと、これまでも色々とトライしたものの上手くいかず、今回『生カスタードシュークリーム』が好評で嬉しい限りです。このシュークリームは、30代から50代の男女をターゲットにし、小ぶりで本格的な味わいが特徴です」(同)

「カスタードクリーム」の人気の理由は何だろうか。

「はっきりとした理由は分かりませんが、コロナ禍でコンビニスイーツ自体の需要が伸びているというのも背景の1つでは無いでしょうか。2019年と比較すると、全体の売上が伸長しています。カスタードクリームを使ったスイーツは、間口が広く、季節問わず人気の高い商品でもあります。『生カスタードエクレア』も好評で、今後もカスタードクリームを使った商品に力を入れたいと考えています」(同)

 ブームを支えるファミリーマートに訊くと、

「カスタードクリームは、日本人に非常になじみがあり、安心感のあるクリームで、ファミリーマートの『濃厚カスタードシュー』や『ダブルシュー』は、ずっと人気の商品です。昨今、そのなじみのあるカスタードクリームも、今回のバターとの組み合わせやホイップクリームとの組み合わせなどのアレンジが広がっています。『安心感』と『新しさ』の同居が生まれ、たくさんの新商品が今出てきているのではと思います」(ファミリーマート広報担当者)

デイリー新潮編集部

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