SNS時代になぜか再ブーム到来 37歳主婦が明かす令和の「ブルセラ」事情

SNS時代になぜか再ブーム到来 37歳主婦が明かす令和の「ブルセラ」事情

令和のブルセラ交渉はこのように始まる

 1990年代に社会問題と化した「ブルセラ」。ブルマーとセーラー服の混成語で、女子中高生らがこぞってブルセラショップに使用済みの制服や下着などを持ち込み、あまたの大人たちが押し寄せた。さらに「援助交際」という名の未成年売春の横行も招き、あまりの過熱ぶりに04年、東京都が条例で規制をかける事態に。熱狂は終息したはずだったが、ここに来て20年越しの再ブームが起きているという。【河合桃子/ライター】

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 いまや売買の舞台はブルセラショップから、SNSへと移行している。女子中高生が自分のパンティをTwitter上などで“#JK(女子高生)”や“#JC(女子中学生)”といった隠語を使って販売しているケースなど珍しくなく、その手の投稿は毎日少なくても10件以上、Twitterに上がっている。

 金額は下着一点で1000円〜5000円程度と幅はあるが、全国に散らばる希望者に購入を呼び掛けられるので店舗時代よりもはるかに効率的なのだ。

 販売手法も、問い合わせてくる客の好みに合わせて、「2日間使用したもの」や「1週間履き続けたもの」など“オーダーメイド方式”が広く普及しているという。

 また最近、急増しているのが、親が自分の子供の下着をSNS上で売り捌くケースである。その場合、子供の同意を得ずに親が勝手に売っているケースがほとんど。さらに、それらのなかには女子中高生にとどまらず、小学生や男子学生の下着類まで“出品”されるケースも散見されるようになっている。


■「リサイクルショップ」感覚


 そのひとり、秋田県在住で主婦の優子さん(仮名、37)がこう話す。

「私は3人の子持ちで、上から小学6年生の息子、小学3年生と2歳の娘がいます。2歳のコも含め、3人の“使用済み”下着類はほとんど売り物として出しています。Twitterのトップ画面に “ #DS(男子小学生)” “#JS(女子小学生)”“ #Y(幼児)”といった隠語とともに募集をかけると、全国からすぐに買い手が現れるのです」

 優子さんの場合、売り物は子供たちの下着類だけでなく、使い終わった学校のノートや靴なども含まれるという。そちらは一点、数百円〜3000円程度で出品しているそうだ。

「収入としては、多い時で1か月で約6万円ほどになります。内訳は子供の下着類が計2万円、靴下類で計2万円、学習用具や服、靴などで計2万円。サイズアウトしたものやボロボロになって捨てるような不用品ばかりを売っているので、リサイクルショップを利用するのと同じ感覚です」

 自営業の夫の仕事を手伝っている優子さんは、いわゆる「青色専従者」に当たる。確定申告の際、彼女に支払われる給与はすべて経費に計上できる立場にあるが、パートに出るとその“節税恩恵”がなくなるため、生活費や学費の足しにするため、子供たちの下着類を売っているという。


■夫も承知


「子供たちの下着類を売って得たお金の使い道は、新しい下着や服、靴、学習用具などを子供たちに買ってあげたり、あるいは学資貯金に回したりしています」

 優子さんが“売り子”となったのは約1年前。実は当初は自分の下着を出品していたというが、それを知った夫がひどく嫉妬して嫌がったため、子供たちのモノを売ることになったという。

「子供の下着類などを売ろうと考えていることを伝えると、夫は最初、“そんなの売れるわけないだろ”と鼻で笑っていました。けれど、実際に売れ始めると“俺にはまったく理解できない。でも売れるならいいんじゃないか”と黙認するようになりました」

 育児や家事の合間に客からの問い合わせに対応できるため、「自分のペースで仕事ができる」ことが最大のメリットと話し、商品の梱包や画像編集などは子供を寝かしつけた後にやっているという。


■子供に実害はありません


 気になる購入者だが、30代〜50代の会社員が多く、独身もいれば、既婚で子持ちの男性もいるという。

「いつも月1のペースで長女のパンツを買ってくれる40代の会社員は、品物が届くたびに“いい臭いでした”といった感想をくれます。ある時、ノートも併せて買ってくれた時があったのですが、“娘さんは字がとても綺麗で偉いですね。うちにも小6の息子がいますが、字が汚くて困っています”と、まるでパパ友のような感想を送ってきて少し困惑しました」

 パンツとセットでノートなどを買う客は、より性的嗜好を満たすため、イマジネーションを膨らませる“小道具”として学習用具類を買っていると推察される。

 優子さんに言わせると、自分なりに超えてはいけない一線を設けて、親として子供たちのことは守っていると主張する。

「お客様から子供たちの顔写真や裸の写真、下着の着用写真を求められることもありますが、一切お断りしています。現状、使用済みのモノを売っているだけで、子供たちに何の悪影響もありません。それに自分の子供に対してではなく、誰のモノか分からない使用済み下着などに興奮する人たちがいる……。お客様とはそういうものだと割り切っているので、私自身、抵抗感を持ったことはありません」

“コスパのいい副業”として、優子さんは今後も売り子を続けていくという。

河合桃子(かわい・ももこ)
ライター

デイリー新潮編集部

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