6代目山口組への復帰話が取り沙汰される絆會 トップ「織田代表」の姿勢が評価されている3つの理由とは?

絆會の織田絆誠代表に6代目山口組への復帰説も 6代目側が「評価」する3つの理由

記事まとめ

  • 絆會の織田絆誠代表の自宅兼事務所に車が突っ込み、出頭した6代目山口組系組員を逮捕
  • 織田代表は、もともと所属していた6代目側に戻るという話が最近、取り沙汰されている
  • 織田代表を6代目側が「評価」するポイントは3つあり、業界に根強くファンがいるという

6代目山口組への復帰話が取り沙汰される絆會 トップ「織田代表」の姿勢が評価されている3つの理由とは?

6代目山口組への復帰話が取り沙汰される絆會 トップ「織田代表」の姿勢が評価されている3つの理由とは?

自身が狙撃された際に亡くなったボディガード役を弔う任侠山口組の織田絆誠代表(当時)

■絆會トップが狙われた裏の裏


 指定暴力団「絆會」の織田絆誠(よしのり、本名:金禎紀)代表(55)の自宅兼事務所(神戸市長田区)に車が突っ込んだのは、6月6日午後10時前のことだった。その後、6代目山口組系の組員が出頭し、建造物損壊容疑で逮捕された。このタイミングで絆會トップが狙われた理由については、前回触れた通り。今回の“被害者”である織田代表については、もともと所属していた6代目側に戻るという話が、このところ取り沙汰されている。実際はどうなのか。元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏(現在は暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」を主宰)が解説する。

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 もともと所属していた組織に戻った先例としては、2021年9月、神戸山口組から6代目山口組に移籍した5代目山健組が挙げられる。

「4代目の井上邦雄組長(現・神戸山口組組長)から5代目山健組を引き継いだ中田浩司組長が戻る決断をしました。しかし、その約2年前の2019年8月、中田組長は6代目山口組系列の3代目弘道会の施設前で部屋住みの組員をハジき、兵庫県警に殺人未遂容疑で逮捕されていました。撃たれた組員は片腕切断の重傷を負ったといいます」(竹垣氏)

 相手方の組員を撃った後に、出戻りが許されるというのもおかしな話だが――。


■評価する声も


「中田組長は、6代目山口組が割れた後も、処分を受けていませんでした。自らヒットマンとなったにもかかわらず6代目側に役職幹部として戻ることを許されたのは、司忍(本名:篠田建市)6代目山口組組長と直接盃を交わしていなかったことも大きいでしょう。もっとも、殺人未遂容疑での公判が進み、中田組長本人には長い懲役刑が下る可能性も考えられますが」(同)

 竹垣氏によれば、3代目の田岡一雄組長以降、山口組で永久追放を意味する「絶縁」のみならず、「破門」処分を命じられた側が古巣に戻った例はないという。

 しかし、織田代表も司忍組長からは処分を下されていないため、「6代目への復帰切符」がないわけではない。

「織田代表は神戸時代に6代目への復帰交渉を担当した後、その中身を暴露したことで6代目側の神経を逆撫でしたと言われています。しかし一方で、彼のことを評価する声も少なくないのです」(同)


■指を詰めたうえで提案


 客観的には、織田代表にはプラス評価が下されそうにないようにも見えるのだが、竹垣氏によれば、6代目側が「評価」するポイントは3つあるという。

 その1として竹垣氏があげたのが、1990年に発生した「山波抗争」での働きだ。5代目山口組弘道会(当時の会長は司忍6代目山口組組長)と波谷組が、組員の引き抜きで揉めた末に抗争事件に発展したものだ。山口組系組員が誤ってカタギの男性を射殺するなど社会不安を招いたが、最終的には波谷組の組長が司会長に詫びを入れて騒動が終結するに至った。

「当時、5代目山口組傘下の倉本組にいた織田代表は、この抗争に参加して懲役12年の判決を受け、徳島刑務所で服役しました。抗争時、弘道会は司忍会長の時代でしたから、当然そのことは評価されていることでしょう」(同)

 その2は、竹垣氏も所属した初代古川組の内紛に関する出来事である。

「古川組に所属する組員にAとBという兄弟がいました。弟のBが当時の入江秀雄若頭を射殺した際、後ろで実兄Aが糸を引いていたとされていたため、古川組はAを絶縁にしました。この時、Aと兄弟分だった織田代表は、指を詰めたうえで古川組長に“Aを戻してもらえないか”と提案したことがありました。その時はそれが受け入れられず“死に指”になったのですが、業界では男をあげたと評価されています」(同)


■6代目側は評価


 最後のその3は織田代表本人ではないが、側近中の側近でナンバー2の金澤茂樹(本名:金成行)絆會若頭に関連することだ。側近への高評価がプラスに働いているという見立てである。

「金澤若頭が率いていた組を引き継いだ組長が絆會を脱退し、6代目側に移籍する動きを見せた際、金澤若頭は何とか脱退を思いとどまらせようと説得を試みたものの果たせず、仕方なく発砲し重傷を負わせるという事件がありました。兄貴分が弟分をハジくというのは前代未聞のことです。しかし、何としてでも弟分を引き留めたいという必死の思いの表れとして、この発砲事件を6代目山口組側は評価しているということでした」(同)

 いずれも一般社会では理解されづらいポイントばかりだが、業界内には別の論理や価値観があるということだろうか。最後に、織田代表の現在の心境を読み解いてもらおう。

「関ヶ原の戦いで東軍か西軍かで迷っていた小早川秀秋が、家康側からの発砲を機に腹を固めたというエピソードがありますね。今回の車両特攻には、それに近いものがあるのでは。6代目側からの“そろそろ立場を明らかにせよ”というメッセージに近いものを感じましたね」(同)

 神戸山口組の中核だった5代目山健組を半分に割ってしまうほどのカリスマ性を持つ織田代表には、業界に根強くファンがいるという。

「6代目山口組が分裂して以降、織田代表自身が混乱の一因を作ってしまっているという面がある。元のサヤに戻り、できるだけ早く自身の能力生かしてほしいという声が内部にあるのは事実です」(同)

 条件次第ではあるが、電撃移籍の可能性はそれなりに高そうだ。

デイリー新潮編集部

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