「ガーシー参院議員」逮捕の可能性はどれくらいあるのか?

「ガーシー参院議員」逮捕の可能性はどれくらいあるのか?

比例代表における投票先で東京・港区ではトップだったというガーシーこと東谷義和氏(本人のYouTubeチャンネルより)

■BTSに会わせる詐欺


 7月10日投開票の参議院選挙でNHK党から全国比例で出馬し、当選したガーシーこと東谷義和(ひがしたに よしかず)氏(50)。これまで、綾野剛や新田真剣佑などのスキャンダル情報を暴露するYouTuberとして注目を集め、選挙中には岸田文雄首相の最側近として知られる木原誠二官房副長官や楽天の三木谷浩史会長兼CEOにも、暴露攻撃の矛先を向けてきた。そんなガーシー議員は現在UAEのドバイに滞在しており、「詐欺容疑で逮捕されないという保証がない限り、帰国する予定はない」のだという。実際、逮捕の可能性はどれくらいあるのか?

 NHK党を率いる立花孝志党首は7月15日に定例会見を行い、ガーシー氏について、「逮捕されないという保証がない限り、帰国する予定はありません」と語った。

 逮捕容疑として想定されているのは詐欺だという。

「いわゆる“BTSに会わせる詐欺”です。自身のブランドがK-POPスターの彼らとコラボするので、海外に行けば会わせることができるとのことで、旅費や滞在費などを振り込むように仕向け、20人ほどの女性から計4000万円程度を振り込ませたと言います。その際に“舞台装置”として使われ、女性たちが信じる根拠となったのが、ガーシー氏と綾野剛や新田真剣佑をはじめとする、芸能界における幅広そうな交友関係でした」

 と、社会部記者。


■詐欺案件だけではない可能性


「しかしその後、コロナ禍のせいでコラボがキャンセルになったと言いつつも返金されることはなく、コトが露見したという流れでした。ガーシー氏自身は、預かったカネはギャンブルに使ったと告白した後に、被害者に対して弁済が済んだことも明かしています。ただ、詐欺罪は親告罪ではないので被害届などがなくても捜査当局が立件に向けて動くことが可能です。立花党首の“逮捕されないという保証がない限り”という発言は、この点を踏まえてのものでしょう」(同)

 実際、当局としてはガーシー氏の動向にどれくらい注目しているのだろうか?

「重大な関心を払っているという印象を持っています。詐欺容疑が注目されていますが、ガーシー氏のようにその一挙手一投足が世の中の関心事となっている場合、様々なルートからタレこみ、つまり疑惑情報が当局に持ち込まれることがままあります。玉石混交なことが多く、いちいち検証していかなければならないのですが、中には核心に迫るものもあったりする。具体的なことは判然としませんが、ガーシー氏や立花党首が警戒するように、逮捕はそれなりにあり得る、決して無いとは言えないと見ています」(同)


■パパ活疑惑議員との違い


 となると、国会議員に当選しても帰国せず、本会議や委員会やその他もろもろに顔を出さないという前代未聞の議員が誕生することになりそうだ。

「ガーシー氏に投票した人はこれまでの国会議員の枠にはまらない活動を望んでいるでしょうから、そういったスタイルもあり得ると受け止めるのかなと思います。立花党首も会見で、”経済界、お金持ちや政治家の不正を暴くのがミッション。この国の悪い人を暴き続ける。それをドバイを拠点にやっていただきたい“と話していたようにね」

 と、政治部記者。

「パパ活疑惑が報じられた“岸田派のホープ”議員は、それまで国民に認知されるような仕事をほとんどしてこなかったこともあって大いに批判されているわけです。彼が田中角栄並みにとは言わないまでも、それなりにパパ活以外の活動をしていると有権者が受け止めていれば、一度くらいは小選挙区で勝ち抜いているはずでしね。その意味で言うと、ガーシー氏に求められる仕事をたとえドバイの地でも展開していくなら、これを受け入れる支持者もそれなりにいるようにも感じます」(同)

 このまま帰国しないまま参院議員の6年の任期を全うすることもあり得るのだろうか。


■参考になるのは2020年の一件


「ガーシー氏の件は、かつて立花党首にかけられた嫌疑の処理の仕方が参考になるのかなと思いました」(先の社会部記者)

 2020年4月、NHKから国民を守る党の党首だった立花氏は、離党した区議を脅したり、NHKの受信契約者の情報を不正入手したりした件で、脅迫や不正競争防止法違反などの罪で東京地検に在宅起訴されている。

「警視庁の捜査1課はこの件で身柄を取る、つまり逮捕にかなり前向きでした。一方で検察は逮捕には積極的ではなく、結果として在宅起訴に落ち着きました。2019年の参院選で当選した後に辞職し、国会議員のバッジはつけていなかったものの、公党のトップを逮捕するというのはかなりインパクトがあることで慎重にならざるを得なかったようです」(同)

 これを踏まえるならば、ガーシー氏は議員のままでいるか、仮にバッジを外すとしても、国会に議席を持つ政党の幹部などに就いていた方が逮捕を避けられるということになる。

 もちろん組織的な犯罪に関与したとみなされれば国際指名手配もあり得るが……。ともあれ、ドバイからの活動報告は注目を集めることだろう。

デイリー新潮編集部

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