「自分の彼女が寝取られてると興奮する。風俗嬢になってほしい」婚活アプリ詐欺男が第2の被害者に語っていた卑劣な言葉(2/4)

「自分の彼女が寝取られてると興奮する。風俗嬢になってほしい」婚活アプリ詐欺男が第2の被害者に語っていた卑劣な言葉(2/4)

結婚したいという心理につけこまれた

■「俺は嘘つかない、信用してほしい」


 婚活アプリで知り合った30代のBさんから、1週間もしないうちに約3500万円をむしり取るなどし、9月16日付で京都地検に詐欺罪で起訴された岡寛仁被告(34)。その後、新たにBさんからカネをかすめ取る手段として考えたのが、風俗嬢だった。彼はこう囁いたという。「自分の彼女が寝取られてると興奮する。だから風俗嬢になってほしい」――。(全4回)

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 壊れた蓄音機のように、「俺は嘘つかないから、必ず信用してほしい。逃げないし、本当に出会えてよかったよね?」と繰り返す岡被告。2020年1月、Bさんが預金を引き出した後、「結婚指輪とバックを買いに行こうか」と声をかけてきたという。

「指輪はカルティエでバッグはシャネル。プレゼントしてくれるはずなのに岡は、“自分のクレジットカードで払っておいてほしい。次の支払い日の時にちゃんと言って! オレが払うから。わかった?”と言います。それだと私が自分で買っているのと同じなわけで、そのことを尋ねても要領を得ず、“嬉しくないの?”と機嫌が悪くなる。渋々、私のクレジットカードで支払いました。1カ月後に支払いはしてきましたが、今から思えば、おカネに余裕のある人の態度ではないですよね」

 と、Bさん。


■渡されたカード残額は9万円


 そういった不信感を抱きつつも、「理想とは違うものの、お金持ちの男性と知り合えた幸福感」に抗えず、結婚を前提とした同棲へと話は進んでいく。第三者にはBさんの“甘さ”が歯がゆく見えるだろうが、この時点ですでに一種の洗脳状態にあったとすれば、理解しやすいかもしれない。

 この頃、岡被告からBさんには〈早く一文無しになって(=オレに全額を預けて)、オレのおカネで生活しろよ〉などといったメッセージが送られ続けた。

 3つの口座から合計約3700万円をおろし、ほぼ全額を岡被告に渡し、その代わりに岡被告からキャッシュカードを預かり、それで生活することになった。勤めていた美容関連の会社は2月いっぱいで退社し、「専業主婦の知人と料理教室へ行く計画」を立てるなど、彼女の中では結婚が現実味を帯びてきていた。

「結婚に向けた高揚感のようなものはもちろんありましたが、新居をなかなか決めてくれないとか、転居時期を引き延ばすとか、2000万円くらい入っていると言って渡されたキャッシュカードには9万円しか入っていないなど(苦笑)、“アレレ?”と思うようなところもありました。加えて、自分の思い通りにならないと“別れる”と言ったりキレたりすることがよくあり、私にとってそれがストレスではありました」

 ちょうどこの頃、こんなとんでもない提案もし始めたという。

「“風俗嬢になってよ。今まで誰にも言えなかったんだけど、好きな人に風俗嬢になってほしかった”と言ってきました。当初は冗談だと思ったのですが、あまりにしつこく言ってくるので、これは本気なのかもしれないと考えるようになったんです」


■「彼氏なんだから貢いでほしい」


 3月上旬、Bさんはそれまでの住居を引き払って“愛の巣”への引っ越しを完了させる。家賃は20万円くらいだった。

「岡は“仕事(家業の建設会社)を辞め、自分名義では契約しづらいので、母親名義でマンションを借りた、落ち着いたらオレもそっちへ行く”と言い、私が住む部屋に岡が通ってくるスタイルになりました。加えて、“家具やらそんなに高いのは買うなよ。わかった? 徐々にゆっくり買っていこう”とも言われ、ケチだなぁとは感じましたが、とりあえずの部屋なんだと考え、気持ちを収めるようにしていました」

 これと相前後して、岡被告はBさんに対し、こんなふうに畳み掛けてきたという。

《オレは寝取られが好き。自分の彼女が寝取られてると興奮する。風俗嬢になってほしい。できる? 言うこと聞けるよね? そして稼いだカネはオレに全額渡してほしい。オレは彼氏なんだから貢いでほしい。欲しいものがあるんだったら、オレが全部買ってあげる。とにかく、全てをちゃんと報告してほしい。お金のことは特にね》

 岡被告の提案は常軌を逸していることに加えて説得力にも欠けるように映るが、Bさんは大きな決断をするに至る。


■風俗で働かせるための口実


「岡の要求のしつこさに耐えかねて、それを受け入れざるを得ず、店舗型の風俗店で働くことになってしまいました」と話すBさんが、その決断に至る経緯についてこう説明する。

「預金のほぼ全部を渡してしまった以上、岡を信じるしかない。彼は意のままにならないとすぐにキレると先ほどお話ししましたが、それを突っぱね続けているとおカネを回収できないまま逃げられる可能性があるから従うしかない。そんなジレンマに陥っていたんです。風俗勤めというのはかなり飛躍した考えだと思われるかもしれませんし、私もそう思ってはいましたが、岡を信じることを前提にするなら、他に選択肢がなかったのが正直なところです」

 Bさんが選んだ風俗は“ヘビーな種類”のものだった。

「岡は私が他の男に抱かれることに、“ゾクゾクする”“性癖だから気にしないで”などと言っていましたが、そういった“寝取られ”を望むキャラは、私を風俗で働かせるための口実だったと思います」

 岡被告は、Bさんに生活用として渡していたキャッシュカードに、「稼いだカネは、その日ごとに入金するように」と言ってきたという。

「“これで生活して”と言って渡されたものの、9万円しか入っていなかった例のカードです(苦笑)。“入金と報告を欠かすな。オレには隠し事はないんだから絶対にしないでね? 風俗店でいろんな人を相手にしていると思うと興奮する”などと言われました」

 Bさんが風俗嬢として岡容疑者に渡した総額は600万円にのぼるという。

(続く)

デイリー新潮編集部

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