安倍総理、“元号案”を手土産に皇太子さまに急接近… 皇室との関係リセット狙う?

【新元号】安倍晋三総理、国書由来の元号の“肝煎り案”か 皇太子さまに急接近も

記事まとめ

  • 安倍晋三総理は『新元号は日本で書かれた書物をもとにしたい』と考えているという
  • 2月22日、総理は東宮御所へと参じ、30分ほど滞在、皇太子さまと二人きりでご面会した
  • 陛下の生前退位のご意向などをめぐる皇室との関係を修復したいとの思惑もあるという

安倍総理、“元号案”を手土産に皇太子さまに急接近… 皇室との関係リセット狙う?

安倍総理、“元号案”を手土産に皇太子さまに急接近… 皇室との関係リセット狙う?

皇太子さま

 間もなく発表される新元号には、複数の国文学者が考案者に選ばれているという。これは安倍晋三総理たっての希望で、さる官邸関係者は「総理はかねて『新元号は日本で書かれた書物をもとにしたい』と口にしていたのです」と明かす。「もし国書由来の元号が誕生すれば、1400年近い中で初めてであり、文字通り総理は歴史に名を残すことになるでしょう」

 ***

 そんな折、注目されたのは安倍総理の皇太子さまとの面会である。2月22日、総理は東宮御所へと参じ、30分ほど滞在している。

「総理が国内外の情勢などについて陛下にご報告する内奏はしばしば行われ、その前日の21日にも皇居に参内しています。ですが、皇太子さまと二人きりでのご面会はきわめて異例。この日は元号案そのものには言及しなかったようですが、決定までのプロセス、つまり4月1日の流れについて総理が説明をし、加えて情勢のご報告、とりわけ5月末のトランプ大統領の来日も話題に上ったとみられます」(政治部デスク)

 さらに今月中にも、総理は東宮御所を複数回にわたって訪ねる見通しだという。

「御代替わりに向け、いっそう踏み込んだお話が取り交わされると思います。また、その流れの中で総理が、絞り込みつつある元号案をいくつか皇太子さまに提示するのではとみられている。そこには当然、国書由来の“肝煎り案”も含まれていることでしょう」(同)

 次代を見据え、新天皇とコミュニケーションを密にしていくのは重要な作業であろう。が、先のデスクはこう指摘するのだ。

「そこには、別の“思惑”も見え隠れします」

 というのも、宮内庁担当記者によれば、

「これまで安倍政権は、事あるごとに宮内庁と衝突を繰り返し、またその結果、両陛下との間にも“すきま風”が生じてしまいました。例えば2013年9月、ブエノスアイレスでのIOC総会で高円宮妃久子さまがスピーチされ、五輪招致に大きな役割を果たされましたが、ご出席が決まった時、宮内庁の風岡典之長官は『苦渋の決断。両陛下も今回の決定を案じられていると拝察した』と、皇室の“政治利用”を強く牽制したのです」

 陛下の強いご意思とともに進められてきた女性宮家構想も安倍政権では立ち消えとなり、さらには、

「憲法や沖縄の置かれた状況について、陛下がお誕生日会見などで、あたかも安倍政権に異を唱えるかのようなニュアンスで言及なさる場面も、いくつかお見受けしました」(同)


■生前退位めぐる“軋轢”


 そうした“軋轢”の中でも最たるものは16年7月、陛下の「『生前退位』のご意向」が突如、NHKで報じられたことだった。

「一連の動きは政権には正確に伝わっておらず、関知していないところで物事が進み、それが実現に至ることに官邸は強い不快感を示しました。実際にその直後には“報復”として、かねて疎ましく思ってきた風岡長官を事実上の更迭へと追い込んだのです」(同)

 そんな経緯を踏まえ、

「次代では皇室とのギクシャクした関係をリセットし、円滑に物事を運びたいとの思いが官邸、ひいては総理に強くあります。そのためにはまず、皇太子さまとのコミュニケーションに心を砕き、陛下や“物言う皇族”の秋篠宮さまのように政権にチクリとなさることのないよう、気持ちを通わせ合いたいとの思いがあるのです」(前出デスク)

 というのだが、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、

「陛下は生前退位のご意向を官邸に伝えることで、十分な準備ののち早い時期にご退位され、かつ国民生活にも影響のないようにとお考えだったのに、実際には安倍政権の消極的な対応のおかげで、その通りには進まなかった。皇太子さまとの積極的な面会は、皇室との距離を縮めたいという考えによるもので、換言すればそれだけ今上天皇とは距離があったということです」

 その上で、

「新元号について、総理の口からあれこれ意向が出てくるのはどうかと思います。為政者が個人的な思いで元号を決めるなど、あってはならないはずですが……」

 果たして来月、どんな2文字が飛び出すのだろうか。

「週刊新潮」2019年3月14日号 掲載

関連記事(外部サイト)