品川駅には要注意! 「三つの山口組」分裂抗争・全国危険地帯ハザードマップ

■「六代目山口組」若頭出所で抗争激化! 流れ弾が飛んでくる(2/2)


 六代目山口組ナンバー2の高山清司若頭(73)が10月18日に出所するに当たり、暴力団の抗争が激化する恐れがある。“山口組分裂”の背景、そして今年既に起きた事件については前回で紹介したとおりだ。あなたの元へも流れ弾が飛んできかねない「ハザードマップ」である。

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 掲載の表では、特に危険な場所を「要警戒地帯」や「抗争多発地帯」に分け、説明文を付した。ここで改めて全ての場所について解説することはしないが、関係者らが一様に注目するのが、表の中では「大阪府」「群馬県太田市」「長野県飯田市」の3カ所に登場する、六代目側の野内組だ。

「野内組の野内正博組長は弘道会の幹部で、岐阜県を本拠地としながらも、大阪やら長野やら北関東にどんどん侵攻している。何もしないでいると野内組長に攻め込まれてしまう神戸側や任侠側は行動を起こす必要に迫られている。その意味では、野内組長の息がかかっているところは火薬庫と見ていいかもしれません」(暴力団に詳しい記者)

 前回で紹介した山健組の若頭襲撃事件にも野内組が関係している。

「大阪を地盤とする北村組は18年9月に任侠側から野内組に移籍。そして今年4月、北村組組員が山健組の若頭を襲撃したのです。この事件については、野内組に移った北村組の“手土産”という見方も出ています」(同)

 表にある通り、群馬県太田市では山口組分裂後、六代目側に残った栗山組が、18年に山健組傘下に移籍。さらに今年に入ってから、六代目側に出戻る形で野内組に移籍している。

「移籍自体が遺恨を生むことは言うまでもありませんが、北村組の例もあるので、栗山組も野内組への“手土産”として何らかの行動を起こす可能性もある」(同)


■“よそもんは入れん”


 長野県飯田市は、山口組分裂直後から事件が相次いでいる、まさに火薬庫。

「分裂直後の15年10月、六代目側の掛野組組員で、神戸側の山健組系竹内組(現在は任侠山口組)に移ったと見られる人物が射殺される事件が起こりました。その後、六代目側と竹内組が高速道路占拠事件など衝突を繰り返し、10件以上の事件が発生しています」

 と、暴力団に詳しいジャーナリスト。

「野内組長を襲撃すべく、お膝元の岐阜県に潜入した竹内組の暗殺部隊が殺人予備容疑で逮捕され、後に不起訴になった件もある。今年に入ってからも飲食店で20人規模の乱闘事件があった。8月には、竹内組の関係者らが野内組系近藤組の組長を拉致して暴行する事件も起こっている」

 元々権利関係などが複雑に入り組んでいるところに野内組が侵攻し、さらに不穏な情勢となっているのが、大阪府である。

「三つの山口組が攻防戦を繰り広げてきた大阪は、何か事件を起こしたとしても、組員らにとって土地勘があって足がつきにくく、なおかつそれぞれの組の直系組長が多く事務所を構えているので、狙いどころも多い。その意味では、大阪府内全域、どこででも事件が発生する可能性があります」

 先の記者はそう話す。

「特にミナミは組員同士の突発的なケンカが起こりやすい環境です。関係先が密集してしまっているので、組員同士が街中ですれ違うことも日常的にある。極めて危険と言えるでしょう。また、突発的にケンカが発生する場合以外に、先日の弘道会の神戸拠点銃撃事件のように、計画的な犯行が行われる可能性もある」

 しばらくミナミには近寄らないほうが良さそうだが、

「神戸の三宮も危ない。昔から山健組の街やから」

 とは、さる暴力団幹部。

「山健組は“三宮に一歩たりともよそもんは入れん”と言っとる。だからこそ、10月18日に高山さんが帰ってくるまでに何かが起こるんとちゃうか、と業界の中では言われてる。具体的に何が起こるかを予測するのは難しいけど、例えば今、弘道会の人間が100人くらいバラバラで三宮に入ってきたら、山健組は対応できるやろか」

“その時”に向け、日々、高まる緊張感。無論、出所当日も気は抜けない。

「その日、高山若頭は品川駅から新幹線に乗る可能性があります」

 と、先のジャーナリスト。

「品川駅の港南口の車寄せ付近のエスカレーターは横幅が1人分しかなく、両サイドに護衛を付けられない。そのため、対向側のエスカレーターなどから狙われる危険性もあります」

「週刊新潮」2019年10月10日号 掲載

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