皇室カレンダーに大異変! 掲載順に見え隠れする元宮内庁長官「思い」の先走り

皇室カレンダーの掲載順に大異変と波紋 羽毛田信吾元宮内庁長官の「思い」見え隠れ?

記事まとめ

  • 宮内庁の許可を得て菊葉文化協会が製作・発行する"皇室カレンダー"が波紋を呼んでいる
  • 1・2月は天皇ご一家の集合写真で、3・4月に上皇ご夫妻のお写真が掲載されているという
  • 5・6月は天皇皇后両陛下で、上皇ご夫妻の掲載順の方が先ということに違和感があるそう

皇室カレンダーに大異変! 掲載順に見え隠れする元宮内庁長官「思い」の先走り

皇室カレンダーに大異変! 掲載順に見え隠れする元宮内庁長官「思い」の先走り

上皇ご夫妻

 天皇陛下が即位を宣明される「即位礼正殿の儀」を今月22日に控え、宮内庁は慌ただしさを増すばかり。そうしたなか、つい先日、発売された「皇室カレンダー」が担当記者の間で波紋を呼んでいる。その背景には、上皇陛下から厚い信頼を寄せられた元長官の「思い」が見え隠れしていた。

 すでに頒布が開始されているため、現物を手にされた方もいるかもしれない。

 いわゆる「皇室カレンダー」は、宮内庁の許可を得て公益財団法人「菊葉文化協会」が製作・発行する。

 両陛下や皇族方の大判写真が2カ月ごと計6枚に分けて掲載され、1万部売れればヒットとされるカレンダー業界にあって、「例年9万部を発行する」(宮内庁担当記者)人気ぶり。しかし、来年のカレンダーを目にした記者は、ある「異変」に目を疑ったという。

「1枚目の1・2月は天皇ご一家の集合写真となるのが習わしで、令和2年版もそれを踏襲していました。ただ、驚いたのは3・4月に、散策される上皇ご夫妻のお写真が掲載されていたことです。多少の例外こそあれ、これまで集合写真に続くのは“今上陛下ご夫妻”のお写真でしたからね」

 確かにこのカレンダーでは、5・6月になって、ようやく愛犬「由莉」を伴った天皇皇后両陛下のお写真が現れる。

「他の記者たちも3・4月のお写真は天皇陛下と雅子さまが順当と考えていた。今上陛下は5月に即位されたため、今年のカレンダーは平成31年版。つまり、来年が新元号となって初めてのカレンダーなのです。にもかかわらず、上皇ご夫妻の掲載順の方が先というのには、どうしても違和感を覚えてしまいます」(同)


■“二重権威”


 別の記者も首を傾げる。

「発行元の菊葉文化協会は、いわば宮内庁職員の天下り先です。上皇ご夫妻が天皇皇后に在位された時代に仕えていた職員が大半なので、“上皇陛下がご健在なうちに掲載順を後にするのはどうか”という情が絡んだ可能性はあると思う。ただ、そのせいでカレンダーが“二重権威”状態になってしまっているわけです」

 現在、この協会の代表理事を務めるのは、元宮内庁長官の羽毛田信吾氏。

 長官時代に、皇太子ご一家(当時)が両陛下を訪問なさる回数が少ない、と苦言を呈した人物だ。また、上皇陛下のご意向を受け、当時の野田政権に「女性宮家創設」を進言するなど、上皇陛下の“側近中の側近”とされる。となれば、カレンダーにその「思い」が込められていても不思議はあるまい。

 協会側は「皇室御一家にふさわしく、季節にあったお写真を、掲載順を含めて選定している」と回答。

 そこで、羽毛田氏ご本人に見解を伺うと、

「掲載順にルールはないし、ご指摘のようなことは全く意識していません。極めて事務的に決めています」

 二重権威に繋がりかねないとの指摘については、

「それこそ為にする議論だと思いますよ。カレンダーでそんな話になるなんて、“ややっ、なんで?”という感じがしますね」

 と仰る。だが、皇室ジャーナリストの神田秀一氏は、

「カレンダーの掲載順といえども、二重権威を誘発しかねないと捉えられるのは当然でしょう」

 と懸念を示すのだ。

「羽毛田元長官は皇位継承問題に際して、現在の上皇陛下と共に悩み抜いた方で、結びつきも強かった。現役の宮内庁職員にすれば羽毛田さんの強い思いが、カレンダーの掲載順に滲み出たと感じるはずです。上皇陛下は新たな天皇を中心に据えることを重視され、ご自身は目立ったご発言や行動を控えられている。それなのに二重権威が指摘されれば、上皇陛下のご意思にも反してしまいます」

 陛下のお気持ちより、側近の思いが先走ったようだ。

「週刊新潮」2019年10月17日号 掲載

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