「京大霊長類研究所」で研究費の不正が判明 返還額は最大20億円

京都大学・霊長類研究所の研究費不正が判明 「研究費のロンダリング」を調査か

記事まとめ

  • 京都大学の霊長類研究所で研究費不正が判明し、研究費の支給を打ち切られていた
  • 渦中の研究者はチンパンジー「アイ」の観察で知られる松沢哲郎元教授と友永雅己教授
  • 文科省から研究費の返還を求められる可能性が高く、その額は最大20億円になるという

「京大霊長類研究所」で研究費の不正が判明 返還額は最大20億円

「京大霊長類研究所」で研究費の不正が判明 返還額は最大20億円

愛知県犬山市にある霊長類研究所

 京都大学霊長類研究所(霊長研)は、国内唯一の霊長類の研究所である。同所の研究者が、11月から研究費の支給を打ち切られる事態となっていた。背景にあるのは、研究費不正だ。

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 ゴリラ研究の第一人者である山極寿一氏も、同所の助手を経て、京大総長に就いている。今回、不正が取り沙汰されているのは、チンパンジー「アイ」の観察で知られる松沢哲郎元教授(現在は京大高等研究院特別教授)と、大型類人猿の知性を研究してきた友永雅己教授だ。

 今年の春、会計検査院の職員が3度にわたって同所を訪問したという。

「松沢さんと友永さんは、都内の動物実験施設の設計施工会社に、霊長研関連の施設工事を予算より安い金額で受注させ、浮いた分の金を返さずに別の研究に回すなどといったことを繰り返していた――そう見て、会計検査院は調査を進めているようです」(霊長研の関係者)

 要は両氏は「研究費のロンダリング」を行っていたことになり、事実であれば公金の不正利用に他ならない。

 湯本貴和所長は週刊新潮の取材に、「ふたりがやったことは遺憾です」と答えたうえで、

「今後、文科省から研究費の返還を求められる可能性が高い。その額は見積もりで最大20億円です」

 名門研究所を揺るがす研究費不正。10月30日発売の週刊新潮で詳しく報じる。

「週刊新潮」2019年11月7日号 掲載

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