安倍総理が天皇陛下へ「熱烈アプローチ」内奏7回の異例、平成の時代から一転

安倍晋三首相が陛下に『熱烈アプローチ』 御代替わり後の内奏はすでに7回

記事まとめ

  • 平成時代は、安倍晋三政権と宮内庁は衝突し、両陛下との関係も良好ではなかったという
  • しかし、安倍晋三首相は御代替わり後に陛下へ『熱烈アプローチ』をしているという
  • 内奏はすでに7回で、皇太子さま時代にも3回訪ね2人きりで面会していたらしい

安倍総理が天皇陛下へ「熱烈アプローチ」内奏7回の異例、平成の時代から一転

安倍総理が天皇陛下へ「熱烈アプローチ」内奏7回の異例、平成の時代から一転

安倍晋三首相

天皇陛下を抱き込む安倍総理(1/2)


 天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは今月1日、18歳のお誕生日を迎えられた。来春には大学生となられるが「皇位継承に関する議論」が再び先延ばしになるなど、前途には“不安定要素”がついて回る。その一方、安倍総理は陛下へのアプローチを重ねていて……。

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「お誕生日に宮内庁が公開した映像では、地球儀を前に天皇陛下とサハラ砂漠についてお話しされる愛子さまの、きびきびとしたご様子が伝わってきました」

 とは、宮内庁担当記者。

「1日の午後には、上皇ご夫妻へのご挨拶のため皇居を訪ねられ、半蔵門で集まった人たちから祝福されると、愛子さまは車の窓を開けて満面の笑みでお応えになっていたのです」

 来年4月には大学進学となる運びで、

「現在、高等科で文系コースに所属される愛子さまの成績は極めて優秀で、これまでも『偏差値72』『東大も狙える』などと報じられてきました。もっとも実際には、このまま内部進学で学習院大へと進まれる見通しで、来年1月の学内テストなどの成績も踏まえ、最終的に学部などをお決めになることでしょう」(同)

 気になるその進路は、

「幼い頃から歴史に興味をお持ちで、陛下と同じ文学部史学科に進まれるのではとも言われてきましたが、現在、有力視されているのは3年前に新設された『国際社会科学部』です」(同)

 とのこと。学習院大に尋ねてみると、

「英語教育に力を入れており、2年次の2学期以降はおよそ8割が英語による授業となります。社会学や経済学などを英語で学び、4週間から1年間の海外留学も全員必須です。19年度の一般入試の倍率は約7倍と、学内でも特に人気の高い学部になっております」(アドミッションセンター)

 昨夏、英国の名門イートン校のサマースクールに参加された愛子さまは、語学力にいっそう磨きがかかるというわけだ。が、

「春の訪れとともに新生活が始まる一方、ご一家にはすっきりしない部分がおありだろうと拝察いたします」

 と指摘するのは、さる宮内庁関係者。それは取りも直さず「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」に関する議論の行方である。一昨年6月に成立した天皇陛下(当時)のご退位に関する特例法では、この「諸課題」ならびに「女性宮家の創設」などにつき、速やかに検討するよう政府に求める付帯決議が盛り込まれていたのだった。

「秋の皇室行事が終わった後、政権は議論に着手するとみられていたのですが……」

 とは、全国紙デスク。

「もともと3月には菅官房長官が『(議論開始は)そんなに時間を待たないで』と答弁していました。ところが10月からの臨時国会でも何ら議論は始まらず、そのまま即位の礼、そして大嘗祭を迎えることとなった。さらに政府は“一連の行事を静かに見守りたい”からと、来年4月19日に予定されている秋篠宮さまの立皇嗣の礼の後にまで、議論を再び延期する方針を決めてしまったのです」

 もとより安倍首相は“皇室の伝統である男系男子を維持すべき”“女性宮家は女性・女系天皇への入り口となりかねない”との立場を鮮明にしている。

「付帯決議で求められている国会での議論も、できれば何もせずやり過ごしたいというのが政権の本音。4月の立皇嗣の礼が終わっても“五輪が近づいている”などと理由をつけて延ばす可能性は大いにあります。それは官邸がオープンな有識者会議を設けず、内閣官房の『皇室典範改正準備室』による専門家の個別ヒアリングで済ませようとしていることからも明白です」(同)

 すなわち「何も変えない」という“結論”ありきの議論だというのだ。


■平成の時代の“衝突”から一転


 そんな中、安倍首相と陛下との“接触”がひときわ目立っているという。

「新元号が発表される前後の2月下旬から4月初めにかけ、安倍総理は3回にわたり、当時の東宮御所に皇太子さまを訪ねています。密室で陛下と2人で向き合って国内外の情勢をご報告する内奏ではなく、皇太子さまと2人きりのご面会というのはきわめて異例。4月1日の元号発表スケジュールのご説明や元号決定のご報告、そして5月に来日したトランプ大統領の接遇などがその内容とされていましたが、実際には別の思惑もありました」(前出デスク)

 それはすなわち、

「平成の時代、安倍政権と宮内庁はたびたび衝突し、両陛下との間にも“すきま風”が吹く結果となりました。そんな経緯もあり、次代の天皇とは良好な関係を築きたい。度重なる異例の訪問からは、そうした思いが透けて見えたのです」(同)

 実際に上皇さまは平成の時代、お誕生日会見などで安倍政権に異を唱えるかのようなニュアンスでおことばを述べられたことがあった。そして、懸案の「女性宮家」についても、

「そもそもは上皇さまの強いご意思で進められてきたものです。2011年秋、宮内庁長官が野田首相に“喫緊の課題”として直談判し、翌年10月に政府は『創設を検討すべき』との論点整理を発表。ところが2カ月後に政権交代で、安倍首相は“白紙にする”と明言します。当時、すでに皇族方の間では“範囲は内親王まで”というコンセンサスも得られていた。すなわち愛子さま、眞子さま、佳子さまのお三方ですが、その後も議論は進展せず、桂宮さまや三笠宮さまが薨去されるなど、実際に皇族方の減少が進んでいったのです」(前出・宮内庁関係者)

 こうしたすれ違いもあり、当時の安倍首相は、皇室と円滑なコミュニケーションが保てなかった。それが一転、現在は熱烈なアプローチを続けているというのだ。

「御代替わり後の内奏は、すでに7回に及びます。新閣僚の認証式や春秋の叙勲の前などに内奏を行うのは一般的ですが、そうした時期とは意味合いの異なるものも行われています」(同)

 例えば、直近では11月12日。午後3時過ぎから40分ほど内奏に臨んでいるのが動静で確認できる。

 先の宮内庁担当記者は、

「11月中旬に庁内であった侍従職のレクでも、この件が話題にのぼりました」

 と明かすのだ。

「秋の叙勲に関する内奏もすでに終わり、閣僚の交代とも時期がずれる。本来、内奏の内容は一切明かせないのが原則ですが、この時は『一国の首相が何のために陛下にお会いしたのか』と質問が出ました。これに侍従職は『本来は申し上げられませんが、国事行為の変更について、なぜ変えたのかというお話があったのではないか』と、台風の影響で延期された祝賀パレードが主たる話題であったことをほのめかしたのです」

 平成に遡れば、第2次安倍政権が発足した12年12月以降、今年の4月末までの6年余りで安倍首相はおよそ50回の内奏を行っている。うち先述した叙勲や閣僚関係などを除くと十数回。幕を開けたばかりの時代と一概に比較はできないが……。

(2)へつづく

「週刊新潮」2019年12月12日号 掲載

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