小学校講師が女児わいせつで5回目逮捕 それでも残る教壇復帰の可能性

小学校の講師が複数の女児らにわいせつで5度目の逮捕 将来、教壇に復帰する可能性

記事まとめ

  • 大阪府で小学校の講師として働いていた講師が昨年12月に強制わいせつで逮捕された
  • 男は勤務先の学校の別の女児に手を出した事例も含め、合わせて5度に渡って逮捕された
  • しかし、3年を超えると処分歴が開示されず、教壇に復帰する可能性があるという

小学校講師が女児わいせつで5回目逮捕 それでも残る教壇復帰の可能性

小学校講師が女児わいせつで5回目逮捕 それでも残る教壇復帰の可能性

容疑者の自宅

 再犯率が高いとされる性犯罪とはいえ、何しろ“5回”である。大阪府で複数の女児らにわいせつな行為などをした疑いで、小学校の講師が5度目の逮捕となった。しかし、驚くべきはこの容疑者が将来、教壇に立つ可能性が断たれたわけではないことだ。

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 逮捕されたのは、大阪府守口市に住む山脇魁斗(かいと)容疑者(26)。同じく府内の門真市で小学校の講師として働いていた。

 門真市の教育委員会の担当者によれば、

「講師になるには、教員免許が必要です。講師といえど、小学校の先生なので、すべての科目を担当し、担任も持つことになります」

 容疑者も当然、教員免許を持っており、昨年4月からこの小学校で働いていた。

 容疑者の近隣住民は、

「3兄弟の長男で、下の2人はやんちゃな風貌。長男の彼は真面目そうに見え、以前は別の小学校に勤めていたと聞いています」

 最初に“御用”となったのは、働き始めて1年も経たない昨年12月のこと。

 府警担当記者の解説。

「学校内の部屋に当時8歳の児童を呼び、寝かせた上で覆いかぶさって下半身を押し当てた強制わいせつの容疑でした。被害を訴えた親の通報により発覚。以降、勤務先の学校の別の女児に手を出したケースも含め、4回立て続けに逮捕されています。3月2日に5回目の逮捕がなされ、4日に保釈。路上の犯行ではないから大丈夫だろう、というのが保釈理由だと言われているそうですが……」

 被害者の傷が癒える間もなく保釈するとは信じがたいが、加えて、再び教職に復帰する可能性も残されているのだという。

 問題は文科省が運用する教員の“処分歴共有システム”にある。


■事実を隠して…


 児童に対しわいせつ行為などの罪を犯した場合、原則として懲戒免職となり、3年間は教員免許が自動的に失効する。その処分歴の情報を文科省は各自治体と共有しているのだが、3年を超えると、処分歴が開示されなくなるのだ。

 文科省の教育人材政策課の担当者は、

「個人情報保護の観点から、3年を超えると情報は開示しません。3年間の失効期間の後、必要な大学の卒業証明書等を教育委員会に持っていけば、免許を再取得することができます」

 例えば4年前にわいせつ行為で処分されたとしても、その事実を隠して、教壇に立つことは可能なのだ。

 もっとも、逮捕後、禁錮刑以上に処されれば刑期プラス10年は免許が失効となるのだが、性犯罪被害に詳しい上谷さくら弁護士はこう指摘する。

「長期間にわたって免許を失効するような事案であっても、聴取が辛いなどの理由で被害者が被害届を取り下げることも多い。すると、起訴されず、3年間の失効だけで済む容疑者が出てきます。また、性犯罪者は養子縁組等で名前を変えることもあり、名前で検索しても過去の処分歴をチェックできないケースもあるのです」

 被害者感情を尊重しているとは思えないこの制度。被害女児は一生のトラウマを抱える可能性がある。それよりも保護しなければいけない性犯罪者の個人情報とは何なのか。

「週刊新潮」2020年3月19日号 掲載

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