すしざんまい社長に3億円トラブル ロシアビジネスめぐり…告発者語る

すしざんまい社長に3億円の金銭トラブル 告発したロシア人男性は法廷の場で争う構え

記事まとめ

  • すしざんまい社長に2千万円ほどの支払いを求めているとロシア人男性が告発した
  • 社長に頼まれてウニの加工工場を運営していたが、昨秋から支払いがストップしたという
  • また、提示された借用書には渡された額の数倍の値が書かれていたらしい

すしざんまい社長に3億円トラブル ロシアビジネスめぐり…告発者語る

すしざんまい社長に3億円トラブル ロシアビジネスめぐり…告発者語る

「すしざんまい」の木村清社長

 正月の初競りでマグロを1本数億円、毎年最高値で落札する。そんな羽振りの良さで知られる寿司チェーン「すしざんまい」の木村清社長(68)が、金銭トラブルに巻き込まれていた。ロシアより憎悪を込めて告発する人物の主張とは……。

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 東京・築地に本店を構え、全国各地に店舗を展開する「すしざんまい」。その運営会社・喜代村(きよむら)などのグループ企業を束ねる木村社長と、金銭トラブルを抱えていると話すのは、日本在住でサハリン出身のロシア人男性(41)だ。

「木村社長に頼まれて、私はロシアのサハリンでウニの加工工場を運営していました。ところが、昨年秋以降は彼からの支払いがストップ。従業員の給料も渡せないので、私が立て替えた2千万円ほどの支払いを求めているのです」

 必要な運営資金はその都度、木村社長側から貰っていたとして、こう話す。

「私は提示された借用書にサインしましたが、毎回なぜか渡された額の数倍の値が書かれており、総額で3億5千万円ちかい額を受け取ったことになっている。しかも木村社長からは4千万円の借金があるから返せと言われましたが、そんな大金など貰っていないので、債務不存在を主張していくつもりです」

 そもそも、なぜ彼は木村社長からロシアビジネスの“特命”を受けたのだろう。


■「寿司外交」


「私は20年前にロシアから留学生として来日し、日本語を学びました。2018年9月に喜代村の求人募集に応募、面接を経て入社しました。翌月、木村社長からサハリンで現地法人を作りたいので、代表になるよう言われたのです」

 現地では収穫されたウニの殻を剥き、袋に詰めて日本へ空輸していたという。

「ところが、昨年秋頃に会社側から品質が悪いのでお金を払えない、工場を閉めて帰国せよと命じられた。急には無理なので、ひとまず現地法人の人間に運営を任せて私は帰国。木村社長と話し合いをしましたが、未払い分は払ってくれない。今後は日本で裁判を行うつもりです」

 過去にも、木村社長は情報誌のインタビューで、18年にロシアを訪問してメドベージェフ首相(当時)にマグロを食べて貰ったと明かしている。独自の「寿司外交」を展開し、ロシアへのチェーン進出などの意欲も滲ませていたのである。

 高級な寿司ダネを、安く消費者に届けようと急ぐあまり、無理が生じたのか。

 改めて、喜代村の広報担当者に確認すると、

「認識の相違があって、弁護士を通じてこちらから債務根拠の提示を求めたところ、提示されずに(ロシア人側の)弁護士が辞任をしておりました。本件については、追って法的手段をとるべく準備中です」

 もはや両者とも一歩も引かず法廷の場で争う構え。ただでさえ商慣習が複雑で、一筋縄ではいかないと言われるロシアビジネス。さすがの「マグロ大王」も、ウニには悪戦苦闘のご様子だ。

「週刊新潮」2020年4月16日号 掲載

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