【コロナ禍】安倍総理炎上のSNS動画、仕掛け人は“布マスク2枚”の発案者

【コロナ禍】安倍総理炎上のSNS動画、仕掛け人は“布マスク2枚”の発案者

田原総一朗氏

 それは完全に正論――のはずだった。

〈友達と会えない。飲み会もできない。/ただ、皆さんのこうした(外出自粛の)行動によって、多くの命が確実に救われています〉

 今月12日に安倍晋三総理(65)はツイッターにこう投稿した。今、これに正面切って「否」を唱えられる人はそういまい。だが、添えられた動画が問題で、優雅に飼い犬を愛でたり、お茶で寛ぐ安倍総理の姿を見て、世論は猛反発。同時に人気シンガーソングライターの星野源の動画も載せたものだから、

〈貴族か〉

〈王様感まる出し〉

〈(星野の)政治利用〉

 等々、大炎上を招いてしまったのだ。

 大手メディアの政治部デスクが嘆息する。

「今回のツイッターの仕掛け人は経産省出身の佐伯(さいき)耕三総理秘書官。あの悪名高い『布マスク2枚』の発案者も彼です。40代半ばの佐伯さんは『チーム安倍』の中では若手で、総理は彼の意見を『若者代表』として捉えている節がある。佐伯さんから『星野源とコラボすれば若い人に受けますよ』とでも耳打ちされたんでしょう」

 結果的にそれが裏目に出た格好で、赤っ恥をかかされた安倍総理は顔を隠したいに違いないが、すっかり有名になった総理愛用の「小さ目マスク」では、残念ながら到底隠しきることはできまい。

 また、「不運」は続くもので、このツイッター炎上の直前にも、官邸では密かにこんな騒ぎが起きていた。

「10日の午後、ジャーナリストの田原総一朗さんが総理に直談判したいと官邸を訪ねてきたんですが……」

 と、渋面で振り返るのはある官邸スタッフだ。

「今の官邸はコロナ対応で大忙し。怒号が飛び交うこともあるほどです。当日もインドのモディ首相との電話会談等、重要日程が目白押しだったなか、田原さんは総理の時間を25分も奪っていきました」


■「不要不急じゃない」?


 官邸担当記者が続ける。

「総理に面会した人にぶら下がり取材しないわけにはいかず、当然、我々は田原さんのことも囲みました」

 田原氏は今月15日に86歳の誕生日を迎えた。

「彼は重症化リスクの高い紛う方なき後期高齢者です。そういった人を記者団で囲むのはどうかと。しかも、彼の話はいつも長いんですよね。つまり濃厚接触の時間が長引くわけです」(同)

 なお田原氏が記者団に説明したところによれば、財務省のことなど気にせずに補償政策をやるようになどと総理に直言したという。

「正直に言って、誰もが思い付く当たり前のことで、不要不急の面会だったような気がします」(同)

 改めて田原氏本人に総理面会について尋ねると、

「なぜ緊急事態宣言がこんなに遅れたのか、緊急事態宣言に違反した場合の罰則規定は設けるべきか、現金給付を自治体の窓口に任せていると遅くなるから国が直接やったほうがいいのではないか。こういったことを話しました。そりゃ僕は重症化リスクが高いけれど、僕以外に誰も言わないから、絶対に会って言わなくちゃいけなかった。不要不急なんかじゃないよ」

 果たして田原氏の「総理直撃」は「必要火急」だったのか――。このテーマで朝まで生テレビをやっても結論は出ない?

「週刊新潮」2020年4月23日号 掲載

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