N国・立花党首、コロナ禍なければ逮捕だった 渡辺喜美の言い分は

立花孝志N国党首、コロナ影響で逮捕されず? 渡辺喜美氏「統一会派組んで後悔ない」

記事まとめ

  • NHKから国民を守る党の立花孝志党首は、不正競争防止法違反などで在宅起訴された
  • 警視庁は立花党首の逮捕を視野に入れていたがコロナの影響で、逮捕しなかったという
  • 渡辺喜美氏は「彼と統一会派を組んだことに後悔はありません」と語った

N国・立花党首、コロナ禍なければ逮捕だった 渡辺喜美の言い分は

N国・立花党首、コロナ禍なければ逮捕だった 渡辺喜美の言い分は

立花孝志党首

“NHKをぶっ壊す!”と威勢よく啖呵を切ってはいるが、傍から見れば自壊の道を歩んでいるようにも見える。4月9日、東京地検は元参院議員で「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(52)を、三つの罪で在宅起訴した。実は疫病の蔓延がなければ、逮捕もあり得たというのだが……。

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 国政政党のトップでありながら、立花党首は不正競争防止法違反(営業秘密領得)と威力業務妨害、それに脅迫罪で在宅起訴された。

 昨年11月、東京・渋谷にあるNHKの放送センター前へと街宣車で乗り付けた彼は、「会長と話したい」と要求。返事がなければ、独自に入手したNHK契約者の個人情報を拡散すると主張し、実際にユーチューブ上で一部を公開して業務を妨害したとされる。

 脅迫罪に問われたもう一つの事件は、昨年7月に起きた。立花党首は、N国党を脱退した東京都中央区議の男性(26)に対して、

「徹底的にこいつの人生、潰しに行きますからね」

 などと、ウェブ上で発言して脅迫したという。

「NHKなどから被害相談を受けた警視庁は、立花党首の逮捕を視野に入れて捜査を続けていました」

 そう話すのは、全国紙の社会部記者。

「あまりに悪質なことから、捜査当局は、党首だろうと身柄を拘束して取り調べるべきだと判断。過激な言動を繰り返し、動画サイトに投稿される恐れもあるとみて逮捕状の請求に動いたところ、コロナの影響が大きくなって“身柄”にはしない方針に転換したそうです」


■“自分はウツケ”


 振り返れば、立花党首は昨年7月の参院選で当選してからわずか3カ月弱で電撃辞職し、埼玉県選挙区の補選に出馬するも落選。その後、首長選で3回敗れて人気に陰りが見えていた。

 斯様(かよう)な人物と国会で共闘した男はいったい何を思うのか。元金融・行政改革担当相で参院議員の渡辺喜美氏(68)の言い分はこうだ。

「彼と統一会派を組んだことに後悔はありません。おかげで国会では財政金融委員会に入れ、質問時間も倍になりましたので」

 そう言い切るが、立花党首からこんな申し出があったとも明かす。

「昨年12月頃、立花さんから『N国』の名称を『みんなの党』に変えたいと提案されました。NHK問題を追及するだけの、シングルイシューの政党運営に行き詰まりを感じていたのではないか。さすがにマツコ・デラックスさんへの抗議活動や、区議への脅迫事件で物議を醸していた時期だったので断りました。彼は“自分はウツケを演じてきたが、国会議員になったので、斎藤道三に面会した織田信長のように裃(かみしも)を着けます”と語っていましたが、実際はそうならなかったので」

 もし党名を変えていたら、更なるイメージダウンは避けられなかったろう。

 改めて立花党首に訊(き)くと、

「これまで6回被疑者になりましたが、今回生まれて初めて起訴されました。私の主張をキチンと裁判所で判断して貰いたいので、警察や検察の判断は適切だった。7月には都知事選に出馬しますし、活動はむしろ活発になりますよ」

 コロナ禍で注目度も下がる一方だが、世間はとっくに彼の“過剰さ”に呆れ果ててしまっているのだろう。

「週刊新潮」2020年4月30日号 掲載

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