皇居前「4億5千万円」の豪邸が競売に 業者が争奪戦か

皇居前「4億5千万円」の豪邸が競売に 業者が争奪戦か

皇居前の豪邸 業者争奪戦か

皇居前「4億5千万円」の豪邸が競売に 業者が争奪戦か

どこが落札するのか?

 街は灼けるような暑さなのに、なぜかそこだけひんやりしているかのようである。東京は千代田区麹町の、皇居に面したビジネス街の一角。駐日イギリス大使館にほど近く、御濠まで徒歩30秒。元料亭のような風情を湛えたその一軒家は、80坪ほどの敷地にポツンと建っている。ビルに囲まれているせいで、車で通ると、うっかり見落としてしまいそうだ。

 近所の住民が言う。

「家は2階建てですが、1階部分は9部屋あって、トイレと浴室も二つずつ。中庭や井戸もあり、外から見るより広い感じがします」

 東京地裁が、この物件を競売に付すという「公告」を出したのは今月5日のこと。売却基準価額(入札の基準となる価格)は、約4億5千万円である。それにしても、よくこれだけの家が残っていたものだ。

「もともとは事業で成功された方が建てたお宅で、奥様が茶道の先生をやっていたことから、家を茶室のように造り替えたと聞いています。その奥様も10年ほど前に亡くなってしまい、娘さんが、ずっと一人で暮らしていました。もう60代ですけどね」(同)

 都心といっても夜になれば、周りはしんとなり、車しか走らないような場所である。一人で暮らしやすいかと言えば、持て余してしまいそうな家だ。

 開札が行われるのは9月2日。都内の不動産会社社長が言う。

「売却基準価額が4億5千万円となっていますが、そんな低額で落札されることはあり得ません。滅多に出る物件ではないからです。容積率は700%ありますから、ビルでもホテルでも建てられます。資金力のある業者なら、8億円は出してくるかもしれません」

 コロナ禍で大活躍した、あのホテルチェーンあたりが狙ってきそうな「ポツンと一軒家」なのだ。

「週刊新潮」2020年8月27日号 掲載

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