「豊胸手術で下腹部が腫れ上がり…」被害女性が語る「品川美容外科」の手術トラブル

品川美容外科で豊胸手術を受けた女性が被害告白 脇腹がこぶのように腫れあがる

記事まとめ

  • 福岡に住む中国出身の女性(30)が、品川美容外科で受けた豊胸手術による被害を告白
  • アクアリフトという手術をうけた後、脇腹などがこぶのように腫れあがったという
  • 皮膚科へ行ったところ、胸を大きくするはずの中身が下腹部まで“下がって”いたという

「豊胸手術で下腹部が腫れ上がり…」被害女性が語る「品川美容外科」の手術トラブル

 美容整形の世界では、二重瞼や鼻などの失敗例は枚挙に遑(いとま)がないと聞く。だが、豊胸手術を受けたら脇腹や下腹部がこぶのように腫れあがってしまった――。想像が及ばないような事例も現実に起きているという。

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 福岡県福岡市に住む中国出身の女性(30)がその被害者。市内でリラクゼーションマッサージ店を営む彼女に経緯を聞いた。

「2018年の11月、品川美容外科福岡院でアクアリフトという手術を受けました。注射でジェル状の充填剤を入れるのですが、院長に、“5年ぐらいで自然に消えるけれど、切開してシリコンを入れるよりもずっと簡単”と言われたので選んだのです。このとき“アクアリフトは体内を移動する可能性がある”と説明されていたら、絶対にやりませんでした」

 手術代は100万円。左右の胸に200ccずつ入れたが、わずか1年で左右とも小さくなってしまう。

「それでも胸を大きくしたかったので、さらにシリコンを入れようと決めたんです。院長に相談したら、“アクアリフトが残っているけれど、手術時にキレイに取ります”と言われました。そして今年3月、アクアリフトの除去とシリコンを入れる手術を同時に行ったのですが、6月中旬、問題が起きました。左脇腹から鼠径部にかけて腫れてきたのです。特に太腿の付根が握りこぶしの親指側の側面ほどに膨れて、歩くことすらできなくなってしまいました」

■自粛を求める声明


 原因を調べたが、

「産婦人科や泌尿器科など、さまざまな病院を回っても分からず、ようやく、8月に受診した皮膚科で判明したのです。腫れた箇所に針を刺すと、赤茶色のジェルが出てきました。溜まっていたのは膿などではなく人工物。胸を大きくするはずの“中身”が下腹部まで“下がって”いたのです」

 施術時、水溶性と言われたアクアリフトが溶けずに体内を動いたわけだが、

「いまも完全に除去できていません。ほかの病院では断られるので、福岡院で抜くしかないのですが……」

 9月以降、東京の本部から女性に連絡が入り、処置はストップ中だ。

「本部曰く、“手術代100万円と精神的ダメージ分70万円、合計170万円払う”。そのかわりに一切の関係を断つとの条件つきでした。ほかの病院では除去できないので、そんな条件のめるはずがない。そう断ると、つい先日、200万円でと打診されました」

 一連の経緯に関して品川美容外科に説明を求めると、

「その件については回答いたしかねる」

 日本美容医療協会理事の野本俊一医師が嘆息する。

「アクアリフトの一般名はコポリアミド。水溶性で安全と謳われていますが、実際は溶けません。ジェルが胸からどう体内を移動するかはまだ分かっていないのですが、単純に皮下組織の筋膜の上を滑っているのではないかと推測しています。今回の女性と同じような被害者が出たこともあり、日本や韓国では美容外科の学会などが使用自粛を求める声明を出しています」

 が、罰則はない声明が無視されることもあるわけだ。被害女性が世の女性に呼びかける。

「手術を受けるなら、危ない目に遭う可能性には気を配ってほしい。それと、病院は慎重に選ぶべきです」

 美への願望とリスクを秤にかければ……。

「週刊新潮」2020年12月24日号 掲載

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