ガリガリ君「当たり棒」を偽造した秋田の「43歳男性」 近隣住民が語る“今どきな目的”

ガリガリ君「当たり棒」を偽造した秋田の「43歳男性」 近隣住民が語る“今どきな目的”

アイス当たり偽造 転売目的?

 1月6日、アイスキャンディー「ガリガリ君」の当たり棒を偽造し、製造元の赤城乳業(本社・埼玉県深谷市)に送った大野敬容疑者(43)が詐欺未遂の疑いで埼玉県警深谷署に逮捕された。偽造した当たり棒で、キャンペーン景品を騙し取ろうとしたというが、いい大人がなぜこんなことをやったのか。

 ***

 大野容疑者が偽造したのは、昨年6月から7月末までの人気アニメ「ポケモン」とコラボした限定商品、6本入り『大人なガリガリ君 ゴールデンパイン味』の当たり棒だった。

「通常の当たり棒は、ガリガリ君1本と引き換えとなりますが、この商品は、ポケモンカードと交換できることになっていました」

 と解説するのは、赤木乳業の広報担当者。

 このポケモンカードは非売品で、1カ月の期間限定商品だったため希少価値が極めて高い。実際、メルカリなどのネットオークションでは、1枚3万円台で取引されている。

 大野容疑者が偽造した当たり棒を赤城乳業に送ったのは、昨年の11月上旬。当たり棒が1本ずつ入った封筒が25通届いた。

「1カ月の期間限定商品なのに、1人で25本も当たるなんてどう考えても不自然です。今まで当たり棒の偽造はなかったこともあり、警察に相談しました」(同)

■自宅にも10数本の偽造当たり棒


 大野容疑者の作った当たり棒は、本物と見まがうほど精巧だったという。

 相談された深谷署が捜査したところ、偽造された物であることが判明。大野容疑者の自宅からは、他にも10数本の偽造当たり棒が押収されている。

 大野容疑者は秋田県鹿角市在住だが、

「東京出身で、東京の派遣会社で事務を担当していたそうですが、7年ほど前に一家そろって奥さんの実家である鹿角市に越してきました」

 とは、近所の住民。

「4人の娘さんがいらして、一番上が小5で、その下に小4、小2、保育園児となっています。奥さんのご両親も一緒に暮らしています」

 つまり、大野容疑者はマスオさん状態だったようだ。

「奥さんは、化粧品の訪問販売の代理店を一人でやっています。大野さんはこっちに引っ越してきた時仕事がなかったので、市に相談して、市がやっていた野菜直販所の仕事を斡旋してもらったのです。ところが、しばらくしてその直販所が潰れてしまって……」(同)

 無職となった大野容疑者は、自宅に籠って仕事をするようになったという。

「ネットで商品を購入して、それをネットで転売していたと聞いています。具体的にどんな商品を扱っていたのかまではわかりませんが……。ですから、当たり棒でポケモンカードをゲットし、ネットで売るつもりだったのでは」(同)

■小学校の野球部を指導


 大野容疑者には、こんな一面も。

「高校時代に野球をやっていたようで、地元の小学校の野球部で指導をしています。自宅の隣が小学校の野球グランドなので、そこで小学生を相手にボールを投げている姿をよく見かけます。社会人の野球同好会にも入っていて、朝野球とかやっていますよ。ただ、自己中心的なところがあって、野球仲間からは、“変り者”扱いされています」(同)

 普段は、とっつきにくい人だとか。

「自宅に人が来ると、すぐ自分の部屋に閉じこもってしまうそうです。私の息子も用事があって大野家を訪れたことがあるのですが、大野さんに何をしているのか声をかけようとしたら、バタンと自室のドアを閉められたそうです。ちょっとオタクっぽいところがあるようですね」(同)

 今回の事件については、

「当たり棒を偽造できる器用なところがある人なんですから、それを真っ当な仕事に使って欲しかったですね。4人の娘さんはみな良い子で、道で会うときちんとあいさつしてくれます。あの子たちがかわいそうですよ」(同)

週刊新潮WEB取材班

2021年1月11日 掲載

関連記事(外部サイト)