女子アナとの「W不倫」で辞任 静岡新聞社長が社員に送った往生際の悪い「謝罪文」

女子アナとの「W不倫」で辞任 静岡新聞社長が社員に送った往生際の悪い「謝罪文」

大石剛・静岡新聞社前社長(facebookより)

「やったことも、その後の対応も、すべてが情けないです……」。こう語るのは、静岡新聞社の現役社員である。“ダブル不倫”をフライデーされ、日本中に赤っ恥をさらした静岡新聞社のオーナー社長が、ようやく辞任した。だがこの御仁、最後まで地位に固執し、見苦しい言い訳を繰り返していた。

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 衝撃の写真が世に出たのは、3月4日だった。「FRIDAYデジタル」は、静岡新聞社と静岡放送の社長を務める大石剛氏(51)が、同局の女子アナ(40)と白昼堂々手つなぎデートしたうえ、密会用マンションで一夜を過ごした様子を写真入りで報じた。

 二人とも既婚者で子供がいる上での“ダブル不倫”。大石氏の豪胆な遊びっぷりもさることながら、同誌に直撃された際の居直りぶりも話題を呼んだ。

「ごめんね。他の女性もいるんだけど。残念だな。他にも見てくれる?」
「撮るんなら1ヶ月くらい見てくんない? ○○(女子アナの名前)以外にいっぱい女がいるからね。俺、そこそこモテるのよ」

 このように、およそ公共性の高い企業のトップとは思えない暴言を吐いたのである。

 静岡新聞社の現役社員が嘆息する。

「さもありなんでしたね。あの人は社会性などカケラも持ち合わせていないのです。地元の有力者が集まるような会合にも、平気でジーパンと黒シャツで現れるくらいでした。創業者の孫というだけで9年前に42歳の若さで新聞社の社長に就任し、さらに5年後には系列の放送社社長まで兼任。さして苦労もせずに地元のメディア王として君臨し、社内では誰も意見すらできない存在になってしまいました」


■リークしたのは「放送」と疑っていた大石氏


 FRIDAYデジタルが既に報じているが、社外からこの件の問い合わせが来た時、社員に“アパートは社長が社業に関する考えを整理するために借りていた場所”などと答えるよう指示する「想定Q&A」ペーパーが配布されたことも、

「事実です。みんな呆れてまともに取り合いませんでしたがね。もっとも、会社が想定した通り、どこに取材に出かけてもこの話題を持ちかけられました」(同)

 だが、そんなことよりも大石氏ならびに会社が一番に想定すべきだったことは、このような不祥事を起こしてしまった以上、辞任が不可避という現実だった。だが、FRIDAY発売直後、大石氏は静岡放送社については辞意を表明しながら、静岡新聞社については言及せず、続投する構えを見せたという。

「社長は社内幹部たちが集まる中、『新聞のほうは続けたい』と伝えたそうです。情けないのは幹部たちで、誰も引導を渡そうともしなかった。社長は静岡放送関係者からリークがあったと思い込んでいて、放送社に勤務する社員たちに疑心暗鬼になっていたようです。一方、新聞のほうは長く勤務していたので、こっちは味方になってくれると思い込んでいたんだとか」(放送中堅社員)


■結果として皆様の誤解や疑いを招いた


 大石氏が新聞社社長の地位に対して見せた未練は、週明けの8日夕刻、社員に送った「謝罪文」にも見受けられた。

「みなさまへ」で始まる文章は、丁重な謝罪から始まる。

〈この度は、私自身の軽率な行動により、社員の皆様にご迷惑をお掛けしたことを、心からお詫び申し上げるとともに、深く謝罪の意を表します。また、今回の件でいろいろご対応頂いた皆様には深い感謝とともに、重ねてお詫び申し上げます〉

 だが、殊勝な姿勢を見せたのはここまでだ。

〈また災害復興や、コロナ禍が長引く中、ゴルフや女性アナウンサーと食事に行くという行動をとったことで、結果として皆様の誤解や疑いを招いたこと、大変申し訳ございませんでした〉

「誤解」や「疑い」といった表現で“ジャブ”を打った後、長々と見苦しい言い訳を始めるのである。

〈報道されたアナウンサーとは2人で食事に行ったことは写真からも事実ではありますが、一つには私自身の仕事上へのアドバイスをもらっていたことと、また女性アナウンサーからの仕事に関する相談であったことに尽きます〉

〈またゴルフにも2回行きましたが、あくまで2人でプレーしたことはなく、いずれも第三者である私の友人がいました〉

〈お酒を飲みながら話をした結果として深夜遅くになったことで、さらに深い誤解を与えてしまったことは社員の皆さまには第一に、また女性アナウンサーのご家族にもご迷惑をかけてしまい、重ねてお詫びを申し上げる次第です〉


■代表権はキープ


 編集部門トップである編集局長を経験した割には、文章が冗長で稚拙な点も気にもなるが、それはさておき、さらにこう続けた。

〈昨年来、コロナ禍で厳しい経済環境に置かれている状況。そして社としてメディア企業として、新しい道を進もうとしている中で、厳しいことを申し上げていた私自身が、脇の甘さと予見力不足により、このような事態を引き起こしたことは謝っても謝り切れることではないということは強く自覚しているところです〉

 イライラしながらここまで読まされた社員は、この後の一文に呆れ果てたという。

〈今後のことに関してはすでに放送局社長に関しては言及しているところですが、それ以外の点につきましても社内外に現在、相談をさせていただいているところです。しかし、皆様ご存知のように、これまでも二十数年間にわたりメディア企業としての在り方を先頭に立って模索して参りました。どういう形であれ、静岡放送並びに静岡新聞社の未来、そして社員の皆様の未来にお役に立てるよう、努力して参りたいと考えております〉

「結局、辞めるんだが辞めないんだか、何言っているんだかわからないんですよ。後で聞いたところによると、この社員向けの文章を出した段階ではどうやら、新聞社社長は続投するつもりだったようです。ただ、社には新聞購読を辞めるという読者からの電話が鳴り響き、広告出稿にも影響が出始めている状況だった。最後は幹部たちも入れ替わり説得に入り、ようやく辞任を決意したようです」(前出・放送中堅社員)

 9日夜になって、静岡新聞社と静岡放送は大石氏が社長職から退くことを発表した。だが、退任と同時に新聞社では代表取締役顧問、放送では非常勤取締役に就任するとも発表された。

「結局、新聞社では代表権は握ったままです。いずれ復帰するんじゃないかとも言われており、こんな会社に未来があるのかと皆嘆いています」(同)

 社員たちの苦悩は続く。

デイリー新潮取材班

2021年3月10日 掲載

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