ワクチン大規模接種会場 現場レポ?接種協力医師からの発信

ワクチン大規模接種会場 現場レポ?接種協力医師からの発信

ワクチン大規模接種会場 現場レポ?接種協力医師からの発信

4月12日に始まった国内の高齢者への新型コロナウイルスのワクチン接種。新型コロナウイルス感染症対策の切り札とされるワクチン接種ですが、その接種は遅々として進んでいません。5月26日現在の高齢者のワクチン接種率は9.4%であり、この数字は欧米諸国と比較して著しく低い数字です。そこで、ワクチン接種の速度を加速させようと東京都と大阪府に大規模接種会場が設置されましたが、その他の自治体においても独自に大規模接種会場を設けて接種速度を加速させようとしています。宮城県もその一つです。

宮城県は、JR仙台駅東口に至近の家電量販店の1フロアに、東北大学病院の協力のもと、1日2,000人以上が接種可能な大規模接種センターを設けました。筆者は開設2日目に予診を担当しました。医師は主として予診係を務めますが、接種係のところがボトルネックになってしまい、急遽接種係に回った医師もいました。

予診はパーティションで区切られたスペースで行いますが、事務局からは、「予診はとにかく時間をかけずに被接種者を捌くことに注力して下さい。迷っているような人には事務局の医師が対応します」と言われていました。基本的に大規模接種センターに来る方は接種に対して積極的なので、接種を迷っているような方は来ませんでした。被接種者の中には、あらかじめお薬手帳やかかりつけ医による検査データを用意されている方も多く見られました。また、接種後の副反応への対応に関する質問も多くありました。

大規模接種センターは交通至便の場所にあり、公共交通機関を使うことの出来る高齢者や医療従事者にはアクセスしやすいのですが、公共交通機関を使うことが困難な高齢者にとってはハードルが高いように感じました。

ワクチン接種は今後も続いて行きますが、自治体による接種のノウハウが担当者に共有されていくと良いと感じました。

(著者:東北大学病院総合感染症科 講師 大島 謙吾)

関連記事(外部サイト)