2021年夏 こどもの「3大夏風邪」:手足口病

2021年夏 こどもの「3大夏風邪」:手足口病

2021年夏 こどもの「3大夏風邪」:手足口病

夏になると増えてくる感染症か?あります。こと?もの3大夏風邪とも言われる「フ?ール熱」、「手足口病」、「ヘルハ?ンキ?ーナ」て?す。今回は、「手足口病」について述べます。

コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染症で、口腔粘膜と手足の末端に水疱性発疹を生じる疾患です。手足口病を起こすウイルスには複数の種類がありますので、何度もかかります。症状は、発熱(約3分の1程度の患児にみられる)と喉の痛みを伴う水疱が口腔内にでき、唾液が増え、手・足末端やおしりなどに水疱がみられるのが特徴です。コクサッキーウイルスA6などによる手足口病では、水痘と間違えられるほどの発疹が出たり、爪がはがれることもあります。多くは3〜7日の自然経過で治癒します。しかし、発熱、頭痛、嘔吐がある場合は、髄膜炎が合併していることがありますので、小児科の受診が必要です。まれですが、脳炎を合併して、けいれんや意識障害を起こすこともあります。

感染経路は、飛沫感染や接触感染、経口感染(便の中に排泄されたウイルスか?口に入って感染すること)です。乳幼児て?は原因となるウイルスに今まで感染した経験のない児の割合か?高く、保育園・幼稚園では濃厚に接触する機会か?多いため発症しやすいです。2020年は、手足口病の流行がとても小さかったことから、例年以上に未感染児が多いと想定され、2021年は大きな流行にならないか心配です。

予防のためのワクチンはありませんので、保育園・幼稚園での感染拡大防止策は、経口感染対策、飛沫感染対策、接触感染対策として、一般的な予防法の励行が大切です。流行阻止を目的とした登園停止は有効性が低く、また、ウイルス排出期間が長いことからも現実的ではありません。発熱や喉の痛み、下痢のある期間は登園を控えて、全身状態が安定してから登園を再開してください。ただし、その後も排便後やおむつ交換後の手洗いの徹底が重要です。

(著者:日本大学医学部小児科学系小児科学分野 主任教授 森岡 一朗)

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