帰省後のコロナ対策 帰ったら何をする?―夏とレジャーとコロナ対策

帰省後のコロナ対策 帰ったら何をする?―夏とレジャーとコロナ対策

帰省後のコロナ対策 帰ったら何をする?―夏とレジャーとコロナ対策

帰省から戻ったら何に気を付ければよいのでしょうか? この場合、「帰省者」と「帰省元」に分けて考える必要があります。

まず、帰省者についてです。帰省先の家族や友人が感染者であった場合、濃厚接触をした可能性があると考えます。そのため、新型コロナウイルス感染症を発症したときに、それに早期に気付くように、14日間は体調変化・不調に十分に気を付けます。新型コロナウイルス感染症の潜伏期間の最大日数は14日間だからです。潜伏期間の平均日数は5日程なので、帰省後5日目頃の症状には特に注意します。

この場合、発熱、咳、息苦しさ、嗅覚や味覚の喪失、全身倦怠感などがあれば、新型コロナウイルス感染症の可能性が否定できないので、保健所に相談することになります。相談するときには、帰省先が何処だったかなどを報告して、PCR検査が必要か否かの判断をしてもらいます。もし、流行地からの帰省者であれば、積極的に検査すると思います。

特に症状がなければ、PCR検査の必要はありません。ただし、帰省後に帰省先の家族や友人の誰かが新型コロナウイルス感染症と診断された場合は、濃厚接触者なので、無症状であっても保健所に報告します。そのような場合にはPCR検査を受けることを奨められることでしょう。

次は、帰省元についてです。帰省者が戻った後の家族や友人は新型コロナウイルス感染症の症状に気を付けます。特に、帰省者が新型コロナウイルス感染症の流行地域からの帰省であればなおさらです。発熱、咳、息苦しさ、嗅覚や味覚の喪失、全身倦怠感などがあれば、保健所に相談することになります。万が一、帰省者が新型コロナウイルス感染症に感染していることが判明することがあったら、濃厚接触者ということになりますので、保健所に報告します。このようなときには無症状であっても、PCR検査が実施されることでしょう。

帰省するというのは、人々が長距離を移動することであり、それと共にウイルスも移動するということになります。そのため、日本各地にウイルスが拡散される大きな誘因となります。コロナ禍が済むまで帰省を止めるというのが理想かもしれませんが、故郷への愛着があることから、帰省は続くと思います。それ故、感染してしまったときの迅速な対応が不可欠になります。

(著者:浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長 矢野 邦夫)

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