行楽地・サービスエリア訪問 行楽地でコロナうつる?―夏とレジャーとコロナ対策

行楽地・サービスエリア訪問 行楽地でコロナうつる?―夏とレジャーとコロナ対策

行楽地・サービスエリア訪問 行楽地でコロナうつる?―夏とレジャーとコロナ対策

週末や休暇時には行楽地に行く人も多いと思います。それでは行楽地で新型コロナウイルスに感染するリスクにはどのようなものがあるのでしょうか? まず、このウイルスは感染力が弱いことを知ってください。このようなことを言うと、「東京や大阪などの大都市では数百人という人々が毎日感染しているし、各地域ではクラスター(感染者集団)が発生しているじゃないか」と怒られるかもしれません。それでも感染力は弱いと断じたいと思います。

このウイルスは空気感染しません。飛沫感染します。「飛沫」は1mの飛行距離があるので、感染者から1m未満で、マスクを着用せずに、15分以上一緒にいると感染する可能性が高まります。それではどの程度の感染力かというと、濃厚接触者であっても5%程度が感染するに過ぎません(1)。すなわち、100人中5人のみが感染し、残りの95人は感染しないのです。一緒に食事をすると、15分以上の濃厚接触となるので感染する割合は増加しますが、それでも7%です。もちろん、同居家族であれば24時間、寝食を一緒にしていることから、感染率は10〜40%となります。

行楽地では他の人々と同居家族のように濃厚接触をすることはありません。最近は、すべての人々がマスクを着用しているので、なかなか感染しにくくなっています。しかし、マスクを取り外したときに、1m以内に他の人々がいるという状況、すなわち、レストランなどが最も危険な区域となります。レストランも新型コロナウイルス対策を強化しているので、客同士が近接して座ることのないように配慮しています。また、店内に入るときに手指消毒を求められていることから、感染する機会はかなり減っていると考えてよろしいと思います。

観光地で屋外を歩く場合は、人通りがまばらであれば感染しないでしょう。しかし、混雑している場合は、屋外であっても社会的距離を保てないので、マスクを着用します。

(著者:浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長 矢野 邦夫)

〔文献〕
(1)Klompas M et al:Airborne transmission of SARS-CoV-2:Theoretical considerations and available evidence.
JAMA.?Published online July 13, 2020. doi:10.1001/jama.2020.12458

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