行楽地・サービスエリア訪問 レジャー施設でマスクいる?―夏とレジャーとコロナ対策

行楽地・サービスエリア訪問 レジャー施設でマスクいる?―夏とレジャーとコロナ対策

行楽地・サービスエリア訪問 レジャー施設でマスクいる?―夏とレジャーとコロナ対策

マスクの着用は新型コロナウイルスに対する大切な感染対策です。その目的は、自分が感染しているときに、周囲の人にウイルスを伝播させないことです。もちろん、マスクを着用している人が感染者からの飛沫に曝露することを減らすのに少しは効果があります(1)。

それではどのようなときに、マスクを着用するのでしょうか? それは、周囲の人から社会的距離を確保できないときです。すなわち、人混みに立ち入らざるを得ない場合にはマスクを必ず着用します。社会的距離を確保できていれば、マスクは必要ありません。整列待機時・待ち時間中、野外待機時など、屋外の炎天下でマスクを着用すれば体温が上がってしまい、熱中症となってしまいます。そのため、できるだけマスクを着用しなくて済むように、社会的距離を確保することが大切です。

このように「社会的距離を確保した⇒マスクの着用は不要」というと、「マスクを着用した⇒社会的距離は不要」と短絡的に思われる人がいるかもしれません。それは誤りです。マスクを着用していても、社会的距離を確保してください。すべての人がマスクを適切に着用していることはないからです。マスクから鼻を出している人もいれば、マスクを顎に付けている人もいます。マスクを着用しているのに、人に近付いて話をするときに、わざわざマスクを下にずらして話をする人もいます。そのため、マスクを着用していても、社会的距離を空ける努力は必要です。

社会的距離を保てない場合であっても、2歳未満の子どもはマスクを着用する必要はありません。これは「呼吸に問題がある人」「意識がない人」「力のない人」「支援なしにマスクを取り外すことができない人」ではマスクを着用させてはいけないのと同様の対応です(2)。2歳未満の子どもがマスクを着用しているのを見かけることがあるのですが、是非とも止めていただきたいと思います。

(著者:浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長 矢野 邦夫)

〔文献〕
(1)Payne ?DC et al:SARS-CoV-2 infections and serologic responses from a sample of U.S. Navy service members ? USS Theodore Roosevelt, April 2020
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/pdfs/mm6923e4-H.pdf
(2)CDC:Coronavirus disease 2019(COVID-19). Frequently asked questions.
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/faq.html

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