航空便搭乗 空港でコロナうつる?―夏とレジャーとコロナ対策

航空便搭乗 空港でコロナうつる?―夏とレジャーとコロナ対策

航空便搭乗 空港でコロナうつる?―夏とレジャーとコロナ対策

空港で新型コロナウイルスに感染するリスクは高いと考えるべきです。特に、国際線の帰国者の出口付近では高いと言えます。確かに、日本でも第2波と思われるような感染者数の増加がみられていますが、北米や南米の国々、東南アジアの国々では、比較にならないほどの感染者数です。国際線からの入国者の出口には、そのような流行地域からの帰国者がいることから、感染者が含まれている可能性があります。

一方、出発前であれば、国内線であっても、国際線であっても、日本に14日(新型コロナウイルス感染症の潜伏期間の最大日数)以上滞在しているでしょうから、国際便の入国者の出口ほどの感染のリスクはなく、国内の混雑したところと同程度のリスクになると思います。

手荷物検査場、ラウンジ・ロビー、搭乗ゲートでの個別のリスクについてですが、特に、手荷物検査場や搭乗ゲートには多くの人々が集まっているので、感染のリスクは高まります。手荷物検査場ですと、X線検査装置の備え付けのトレーのような「手指の高頻度接触面」があちらこちらにあります。そのようなところには感染者の手指も触れていることから、ウイルスも付着していることでしょう。そのため、社会的距離とマスクの着用に加えて、「手指の高頻度接触面」に触れないということが大切です。

手荷物検査を終えて、搭乗するまでの待合の時間にはラウンジやロビーで数十分から数時間待つことになります。新型コロナウイルスの濃厚接触者の定義は「感染者(発病の2日前から感染性あり)から1m以内の接触かつ15分以上の接触」です(1)。待合では、この定義での接触時間である「15分」を大きく超えることから、1m以内の接触を避ける努力が必要です。しかし、多くの人々がラウンジやロビーで待っていることから、社会的距離を確保できないので、マスクを着用して待ちながら、頻回に手指消毒をします。

(著者:浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長 矢野 邦夫)

〔文献〕
(1)国立感染症研究所:積極的疫学調査実施要領における濃厚接触者の定義変更等に関するQ&A.
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9582-2019-ncov-02-qa.html

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