〔家族と自宅編〕コロナの飛沫感染を防ぐ!―受験生を守るコロナ感染対策

〔家族と自宅編〕コロナの飛沫感染を防ぐ!―受験生を守るコロナ感染対策

〔家族と自宅編〕コロナの飛沫感染を防ぐ!―受験生を守るコロナ感染対策

受験生は自宅では家族と一緒に長時間の生活をしています。その間、会話をしたり、一緒に食事をしたりして、飛沫に曝露する機会は多くなります。万が一、家族に新型コロナに感染した人がいた場合、受験生が飛沫に曝露して感染する可能性は高くなります。実際、同居家族の1人が感染者であった場合、他の家族が感染する確率は10〜40%といわれています(1)。すなわち、受験生にとっては「自宅が新型コロナに感染する危険性が最も高い場所」であることを強く認識することが大切です。

そのため、受験が終わるまでは、受験生を家族からの感染から守ることが最優先となります。

受験生は可能な限り、自室で勉強してもらいます。そして、家族といえども、受験生と話すときはマスクを着用します。もちろん、受験生も着用します。身体的距離(1〜2m)を確保することができれば、必ずしもマスクは必要ないのですが、日常生活の中で、うっかりマスクを着用し忘れるということは十分にあり得ます。そのようなことを避けるためには、受験生は自室から出るときには自宅であっても、四六時中マスクを着用します。もちろん、自室内ではマスクは必要ありません。

食事の時にはマスクを取り外さざるを得ないので、感染するリスクが高くなります。そのため、受験生と家族が同時に食事をすることがないように、時間差で食事をします。もしくは、受験生は自室に食事を持ち込んで、1人で食べるとよいでしょう。

食器については、食洗器があれば、それで洗った食器を使用しても構いません。食洗器がなくても、通常通り、水道水と洗剤にて食器を洗うことで問題ありません。家族の誰かが感染者であった場合、飛沫や唾液が食器や箸などに付着することになりますが、洗った後の食器を介して感染することはありません。そのため、毎食後に、食器や箸を漂白剤などに漬ける必要はありません。

(著者:浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長 矢野 邦夫)

〔文献〕
(1)Klompas M et al:Airborne transmission of SARS-CoV-2:Theoretical considerations and available evidence. JAMA 324(5):441-442, 2020

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