同席のコロナ感染リスクを下げるコンセプト居酒屋

同席のコロナ感染リスクを下げるコンセプト居酒屋

同席のコロナ感染リスクを下げるコンセプト居酒屋

新型コロナウイルス第3波の最中にある日本において、会食によるクラスターが問題となっています。これからの忘年会シーズンで、日頃あまり会う機会が少ない友人や知人と同席する機会が増え、同席者による新型コロナの感染が問題となることが予想されます。
本記事では同席者による感染リスクを下げることを目的とした居酒屋のコンセプトを提案します。

■居酒屋のレイアウト・対応

●4人席を最大とし、アクリル板(テーブルより70cm以上高いもの、テーブルの端より40cm以上長いもの)を机の上に十字に立て、飛沫感染対策をする。
●テーブルとテーブルの間はついたてで仕切るか、背中合わせに2m間隔を空ける。
●アクリル板で声が聞き取りづらい場合には、マイクとスピーカーをそれぞれ設置するか、スマホの通話アプリを使用してグループ通話をする。
●料理は小鉢で一人ずつに配膳する。またアルコール手指消毒薬を各席に設置する。
●調味料の共有はしない。
●トイレには手洗い石けんとペーパータオル(または手指温風乾燥機)を設置する。

〔根拠〕

新聞報道などでご存じのように、スーパーコンピュータ「富岳」でのシミュレーションでは仕切り版は床から140センチ以上で、飛沫の直撃を防げるとのことでした。通常、レストランの床からテーブルの天板までは70センチなので、ここでは「テーブルより70cm以上高いもの」としました。また、椅子の座面の前後幅が40cm程度であることから、隣り合わせに座った客が、お互いを向いて会話をしても、飛沫を浴びないように40cmとしました。

■店員の対応

●出勤時に検温をする(37.5℃以上は出勤しない)。
●マスクを常に着用する。
●20〜30分ごとにアルコール(エタノール濃度60〜95%)で手指消毒をする(手袋はしない)。
●客入れ替え時、アクリル板・テーブル・椅子・マイクなどの手指の高頻度接触面をアルコールや次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒薬で清掃する。ついたては1日1回清掃する。
●1時間に1〜2回、対向となるドアや窓を5分程度開放し、換気する。

〔根拠〕

若い方で、仕事で体を動かしている場合、体温が37.0℃を超えることは普通なので、37.5℃としました。ドアや窓の開放の時間は窓の大きさや風の強さなどから一定しませんが、冬季での室内の暖気を失わない最低限度が5分であろうと推定しました。

■客の対応

●入店時検温を受ける(37.5℃以上は入店不可)。
●20〜30分ごとに手指消毒をする。
●飲食時はマスク不要。トイレなど席を離れる場合はマスクを着用する。

上記のポイントを着実に実施すれば、感染リスクを下げることが可能となります。
居酒屋の運営や、居酒屋選びの参考になれば幸いです。

(著者:感染対策Online編集部  監修:浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長 矢野 邦夫)

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