フードコートの正しい新型コロナ感染対策

フードコートの正しい新型コロナ感染対策

フードコートの正しい新型コロナ感染対策

フードコートでも新型コロナに感染することがあります。このウイルスは無暗やたらに感染することはなく、飛沫感染し、基本的には濃厚接触者に感染します。濃厚接触者は「感染者から1m未満にいる」+「感染者も自分もマスクをしていない」+「15分以上一緒にいる」の3条件を満した人です(1)。

フードコートでは複数の人々がマスクを取り外し、15分以上の時間をかけて食事をするため、3条件のうち2条件は容易に満たされてしまいます。そのため、隣の席の人々から1m以上の距離を保つか、アクリル板にて飛沫を防ぐことが有用です。また、食事をしていないときにはマスクを着用するようにすることも大切です。

屋台や飲食店で並んでいるときや、注文した食事を店頭に取りに行くときには、必ずマスクを着用します。普段はマスクを着用していても、店の人や友人と会話するときに、声が通るようにマスクを下にずらす人がいますが、それではマスクを着用したことになりません。マスクは会話中には必ず着用します。もちろん、周囲の人々から身体的距離(1.5m)を確保することも大切です。

この他に、テーブルの上や椅子の笠木(椅子の背もたれにあるアーチ状の部材)や肘掛けなどは「手指の高頻度接触面」であることから、使用前に洗浄剤やアルコールを含んだ除菌ウェットティッシュなどで清拭するとよいでしょう。当然のことながら、頻回のアルコール手指消毒は必須です。無意識のうちに環境表面に触れて、ウイルスが手指に付着しているかもしれないからです。換気については余り心配ありません。通常、フードコートは天井が高く、部屋も広いので、エアロゾルが濃縮することはないからです。

同居家族でフードコートに行くのと友人家族と行くのではリスクは異なります。同居家族であれば常に濃厚接触しているのでフードコートに行くことによって、感染のリスクは増加しません。しかし、友人家族と一緒に行くときには、感染のリスクが高くなるので、お互いの間に1m以上の距離を保ち、食事中は会話しないようにします。

(著者:浜松医療センター 院長補佐 兼 感染症内科部長 兼 衛生管理室長 矢野 邦夫)

〔文献〕
(1)国立感染症研究所:積極的疫学調査実施要領における濃厚接触者の定義変更等に関するQ&A(2020年4月22日). https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9582-2019-ncov-02-qa.html

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