へずまりゅうが逮捕そして起訴へ。迷惑系youtuberの承認欲求と支持する人々の実態。

へずまりゅうが逮捕そして起訴へ。迷惑系youtuberの承認欲求と支持する人々の実態。

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へずまりゅうは動画製作を生業とするYouTuberの中でも、特に迷惑系YouTuberと呼ばれる人物です。過去に問題行動を繰り返した結果、多数の訴訟も抱えているといわれています。今回の件では新型コロナウイルスの感染拡大も行っており、社会的批判にも晒されています。

へずまりゅうは2020年2月頃から、アポなし凸(突撃を意味するネットスラング)を売りにする迷惑系YouTuberとして注目され始めました。登録者数56万人を誇るよりひとに無理矢理共演を迫ったことを皮切りに、はじめしゃちょーやラファエルといった、有名YouTuberへの迷惑行為を繰り返します。へずまりゅうはその中で、傷害に近い暴挙や個人情報を暴くなど、常識を疑う問題を起こしています。批判が殺到してほぼ炎上状態になり、YouTuber事務所のUUUMやVAZから訴訟準備も行われているようです。

へずまりゅうは2020年6月29日から、愛知県警に逮捕された7月11日までの間に、東京・山口間の4つの都市をマスクなしで練り歩きました。へずまりゅうは検査こそしていなかったものの、39度の高熱状態でした。移動中に撮影した動画では、咳をしながら新型コロナウイルスへの感染を示唆しています。彼は半ば感染を自覚していたにも関わらず、4つの都市で支援者などと接触し、いたずらに感染被害を拡大させました。世界的に自粛が求められる中、あまりにも軽率過ぎる行動に対して、厳罰を求める声が後を絶ちません。

へずまりゅうは7月11日、愛知県警に窃盗罪の容疑で逮捕されました。彼は愛知県内のスーパーで買い物をした際、刺身を会計前に飲食する様子を撮影して、YouTubeにアップロードしていました。動画を発見したスーパーの関係者が警察に通報し、逮捕に至っています。へずまりゅうは窃盗罪で拘留中、新型コロナウイルスの感染が発覚しました。愛知県警では、少なくとも警察官3名とその家族4名の感染が確認されています。

誰でも世界に対して発信できるYouTuberは現在、テレビ芸能人を抑えてもっとも勢いのある職業です。学研などの調査によると、ここ数年は小学生の将来なりたい職業ランキングでも、上位にランクインしています。しかし実際のところ、成功者はほんの一握りに過ぎない厳しい業界です。

YouTuberの社会的認知度は年々上昇しており、市場規模も拡大の一途を辿っています。もっとも有名なHIKAKINの年収は数億円といわれていますが、ある予想では日本国内におけるYouTuber市場は今後2年で600億円にも到達するとのことです。一見すると右肩上がりの有望市場に見えますが、厳しい一面もあります。新規にチャンネルを開設したとしても、視聴者を獲得するのが非常に難しくなっているのです。その背景にはYouTuberが飽和状態にある一方、視聴者数の伸び悩みがあります。全体の数が限られている以上、YouTuberは視聴者を確保する椅子取りゲームをせざるを得ません。多数の固定ファンを持つ既存のYouTuberなどでなければ、ほとんど生き残れないのが実情です。

YouTubeはチャンネルの登録者数や動画の再生に応じて、広告収益を分配しています。いずれも多ければ多いほど分配率が向上しますが、動画の内容の良し悪しについてはまったく考慮されません。そのため一部のYouTuberは炎上目的で、目立つためにわざと過激な動画撮影に及んでいます。有名YouTuberへの凸やなりすまし、犯罪スレスレの問題行動など、すべて視聴者や再生数を稼ぐために行われているのです。YouTuberの中で食品へ異物混入する者や交差点で就寝する者、駅構内でAVの音声を流して逮捕される者が相次いでいるのには、こういった背景があります。

現代日本は長く続いた不況や就職氷河期などから、社会全体に停滞感があります。かつての若者には夢や希望がありましたが、今は見る影もありません。そんな中、迷惑系YouTuberの荒唐無稽な行動が、若者の承認欲求を満たす代替手段となっているといわれています。

人間は誰しも、誰かに認められたいという承認欲求を持っています。現代社会は多少問題はあるものの、かつてないほど職業選択が自由な時代です。ところが社会で成功し、豊かに生活できるのはほんの一部の層でしかありません。その結果、20代前後の若者は生き方の選択機会を実質的に奪われ、将来どうなりたいのか思い悩んでしまいます。不自由な生活を強いられる若者は、迷惑行為を働くYouTuberに自身を重ねることで、自分には承認欲求を解消しているのです。

へずまりゅうは他人の迷惑を顧みず、炎上騒動や犯罪行為を繰り返しました。常識に照らし合わせて考えれば、許されない行為も少なくありません。へずまりゅうが炎上し多数の非難を浴びても、支持するファンが一定数存在します。こういった人々はもはや、へずまりゅうに共感しているのではなく、彼の過激な行為を面白がっているだけだと思われます。へずまりゅうのように際限なく問題行動が繰り返された場合、いずれ取り返しの付かない事件に繋がるかもしれません。そうなる前にYouTube、あるいは社会的になんらかの対策を講じる必要があります。

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