開成高校で生徒がなりすまし登校。想定外の事態にコロナ禍も影響か。

開成高校で生徒がなりすまし登校。想定外の事態にコロナ禍も影響か。

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東大合格者数トップを走り続ける開成高校で本人の名前とは異なる名前を騙って開成高校に通学する「なりすまし」登校が行われていたことが発覚しました。このなりすましを行っていた生徒は4月から始まっていたオンライン授業だけでなく、その後始まった対面授業にも参加していました。開成高校の校長は性善説に基づいて行動していたため、このような事態を想定していなかったと述べています。

39年連続で東大合格者日本一の開成高校で、2020年4月入学の生徒の名前を騙って別の男性が授業に参加していることが明らかとなりました。なぜこうしたなりすましが起きて、どのように発覚したのでしょうか。

なりすましが発覚したきっかけは中学から高校へと送られる指導要録の確認です。指導要録とは生徒の指導等に活かすために学校での成績や人物評価などを示したもので、進学や転校の際にはその写しを進学先や転校先の校長に送付することが学校教育法によって定められています。なりすましが発覚した学生の指導要録が7月下旬になっても中学から送られてこなかったため、高校が中学に問い合わせたところ、開成高校に進学していたとされる生徒は別の高校に進学していたことが分かり、なりすましが発覚することとなりました。

こうした事態を受けて、開成高校はその男子生徒を除籍処分とするとともに、東京都の担当局に報告を行っています。この報告を受けた東京都は適切に対処するよう口頭で指導するとともに、東京都から報告を受けた文科省は指導要録が送られてこなかったことに対してきちんとか確認していればもっと早く気づけた」と指摘しています。

名門高校で起きた前代未聞のなりすまし登校。なぜ、このような前代未聞の出来事が起こってしまったのでしょうか。その理由の1つには新型コロナウイルスに導入されたオンライン授業では本人確認が難しいという可能性があります。

開成高校では4月からオンラインでの授業をはじめ、6月下旬までそれが継続していました。ZOOMなどを用いたオンライン授業では教師と生徒が直接顔を合わすことがなく、あくまでも画面越しでのコミュニケーションとなります。そのため、受験の際に提出された顔写真となりすましていた学生の違いに気が付きにくかった可能性は十分にあります。ただし、文科省はあくまでも入学手続きがしっかりとしていれば防げた問題であり、オンライン授業によって発覚が遅れたわけではないとの見解を示しています。

開成高校の野水勉校長はこのなりすましの問題に対して、想定外だったと告白しています。特に、開成高校に通学したい生徒の名前を騙って、別の人物が受験を行う「替え玉受験」ではなく、別の人物の名前を騙って開成高校に通うなりすましの場合、なりすましをしていた生徒は高校卒業の資格を得ることができない。そのため、開成高校の入学手続きは性善説に基づいて行っており、受験に合格した人物とは別の人物が通学するとは考えてもいなかったようです。

日本でも有数の進学校で発覚したなりすまし登校。このなりすましがなければ、あと一歩のところで不合格となってしまった生徒が合格となっていた可能性もあります。こうした生徒の学ぶ機会を奪わないためにも、文科省が指摘するように入学手続きのルールを厳格に順守していくことが高校には求められます。

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