六代目山口組“次なる敵地攻略戦”で再び沈黙は破られるのか…

六代目山口組と神戸山口組の対立は睨み合い続く 兵庫県内は重大事件が起きる激震地に

記事まとめ

  • 六代目山口組(司忍組長)と神戸山口組(井上邦雄組長)の対立は睨み合いが続いている
  • 3月25日、兵庫、大阪など10府県の公安委員会は、特定抗争指定の延長を決定した
  • 警察当局は事件抑止のためか、六代目山口組直参への逮捕を繰り返してきたという

六代目山口組“次なる敵地攻略戦”で再び沈黙は破られるのか…

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六代目山口組“次なる敵地攻略戦”で再び沈黙は破られるのか… (C)週刊実話Web 

六代目山口組(司忍組長)と神戸山口組(井上邦雄組長)の対立は睨み合いが続き、3月25日、兵庫、大阪など10府県の公安委員会は、特定抗争指定の延長を決定した。4月7日から3カ月間となり、双方とも指定された警戒区域内での活動が引き続き制限される。



その矢先、区域内である兵庫県神戸市内で発砲事件が発生。関係者の間に緊張が走った。


「3月28日の午後4時ごろ、兵庫区福原町にある建物の1階シャッター部分から、合計4カ所の弾痕が見つかりました。発覚したのは発生から約10時間以上、経ってからでした。撃ち込まれたのは早朝で、防犯カメラには自転車に乗った男の姿が映っていたそうです。ケガ人はいませんでしたが、兵庫県内では拳銃使用事件が複数件起きており、抗争との関連性も囁かれています」(全国紙社会部記者)


被害に遭った建物は福原の風俗街にあり、組事務所ではなく組織との直接的な関わりもないという。だが、約10メートルの近距離に絆會(織田絆誠会長)直参の住居とされる建物があったのだ。


「入り組んだ立地で、住居の警戒状況からも、一見すると組織関係者のものとは分かりません。犯人の本当の狙いは、絆會直参が住んでいる建物だったともみられました」(同)


これまで、六代目山口組は武力行使や切り崩し≠ノよって、拠点の奪還に乗り出してきた。


分裂抗争の開戦となった長野県での銃撃では、初の死者が出た。その約5年後、絆會の長野県に本拠を置く中核組織が三代目弘道会(竹内照明会長=愛知)に移籍し、六代目側が同県を制圧≠オた。


確実な“時”を狙っているようにみえる…

岡山県では射殺、銃撃を含む3件もの対立事件が起き、死者1名が出た。昨年には神戸山口組から池田組(池田孝志組長=岡山)が脱退。三代目熊本組(藤原健治組長=同)の元若頭も二代目若林組(篠原重則組長=香川)に参画した。


さらに、六代目山口組と神戸山口組それぞれの本丸≠ェある兵庫県内は、井上組長の別宅への銃撃を含め、多くの重大事件が起きる激震地となった。2件の射殺事件によって県内での死者は3名にも上り、昨年には尼崎市で神戸側・仲村石松若頭補佐(三代目古川組組長=兵庫尼崎)が、太ももを撃たれる重傷を負ったのである。


仲村若頭補佐が撃たれた事件ののち、三代目司興業(森健司組長=愛知)幹部の自宅に報復とみられる発砲事件が発生。尼崎市は3月22日、その建物を買い取ると発表した。


「事件が続いたことで、市も安全のためにいう意向なんやろが、まだ抗争中やからな。それに長野、岡山ときて、六代目側は今度は兵庫に攻撃を集中させようとしとるのかもしれん。兵庫県内には神戸側の直系組長が複数、拠点を置いとる。六代目側にとっては総本部がある聖地やから、絆會のことを含めて面白くないはずや。今回の福原でのカチ込みかて、対立事件と無関係とは限らん。あらゆる可能性を視野に、警察も捜査を進めとるようやで」(関西の組織関係者)


山口組の分裂抗争では、弘道会の拠点である愛知県名古屋市でも射殺事件によって死者1名を出し、和歌山県でも突発的な衝突から犠牲者が出た。


「現場での衝突は今も起きかねないが、六代目側は一つ一つ攻撃を仕掛けては神戸側の反応を見とる印象や。分裂終結の時期は、早いほうがいいに越したことはない。せやけど、外堀を埋めた上での確実な時を狙っているようにみえる。膠着状態が続くのも、そう長くはないやろ」(同)


分裂終結は大掛かりな話になる…

抗争の本線は神戸山口組との対立にあるが、六代目山口組の最終目標には、神戸側を脱退した組織の統合も含まれているとされる。


「神戸側を出た五代目山健組(中田浩司組長=兵庫神戸)、池田組、絆會も、もとは山口組という認識で、何かしら統合の算段をしていると思われる。実際、水面下では動いているといわれるから、分裂終結は大掛かりな話になる」(業界ジャーナリスト)


一方、警察当局は事件抑止のためか、六代目山口組直参への逮捕を繰り返してきた。その一人である植野雄仁・二代目兼一会会長(大阪中央)に3月26日、大阪地裁は懲役1年6月(傷害罪・求刑同3年6月)の実刑判決を言い渡した。


判決で裁判所は、当時の六代目山口組直系傘下での跡目継承について、最高幹部にA元組員が悪態をついたことで制裁を指示されたが、植野会長はA元組員の反抗的な態度に「自らの判断で一方的に暴力を振るっている」と指摘。その上で「膝が偶然、顔面に当たったとは言えない。被告人は自重すべき立場にあり、刑事責任は重い」とし、A元組員との示談成立、減刑を求める嘆願書の提出についても、「最大限考慮しても執行猶予には至らない」と判断したのである。


「この事件とは別に、植野会長は証拠隠滅事件で令和元年6月20日、証拠隠滅罪で懲役2年、執行猶予3年の判決が確定しとった。せやから執行猶予期間中で、今回の傷害事件に証拠隠滅事件の量刑が加算され、服役が長くなってしまう。そうやなくとも、弁護側は傷害事件の実刑判決を不服として控訴しとる」(地元記者)


抗争の渦中で、警察と司法との闘いも激化している。



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